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商標五庁(TM5)年次会合に参加しました

2025年11月18日

日本国特許庁(JPO)は、10月27日から10月29日にかけてアメリカ合衆国アレクサンドリアで開催された日米欧中韓からなる商標五庁(TM5)年次会合※1に出席しました。

会合では、五庁間の商標制度・運用の協力を目的としてTM5が推進する11の協力プロジェクトについて、進捗や目標に関して議論を行うとともに、1つの新規プロジェクトの採択に合意しました。
JPOが主導する3つのプロジェクトのうち「TM5ユーザー参画プロジェクト※2」については、来年5月にロンドンで開催される国際商標協会(INTA)年次総会内で「結合商標における出所の混同の比較分析」をテーマとする「TM5/INTAジョイント・ワークショップ」を開催することに合意しました。

また、「悪意の商標プロジェクト※3」については、来年2月にタイの知財庁職員を対象に悪意の商標出願対策ワークショップを開催することを合意しました。

さらに、「商標審査を補助するITツールプロジェクト※4」については、各庁のAIを含むITツールの最新動向を把握するため、専門家会合を来年開催することを合意しました。

CNIPAが新規提案した「商標出願に関するユーザーガイドプロジェクト」については、採択することで合意しました。

会合期間中には、業界団体・代理人団体等のユーザー代表者を招いてTM5ユーザーセッションを開催し、各庁から最新の施策等を報告したほか、「他人の氏名を含む商標・商品の品質又は役務の質の誤認を生ずるおそれがある商標」をテーマとして各国ユーザー代表者が講演を行い、意見交換を実施しました。

JPOは、TM5の取組を通じて、商標権の適切な保護・活用の促進に引き続き貢献して参ります。

  • ※1:日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)、韓国知的財産処(MOIP)の商標五庁からなるTM5の会合で、毎年各庁が持ち回りでホストを務める。今年はUSPTOがホスト。世界知的所有権機関(WIPO)も、オブザーバーとして参加。
  • ※2:一般ユーザーへの情報発信のため、国際商標協会(INTA)と連携してTM5ジョイント・ワークショップを開催している。
  • ※3:悪意の商標出願について、各庁の制度・運用に関する情報交換を行うとともに、ユーザーに対してこれらの情報提供を行うことを目的としている。
  • ※4:審査の効率化に繋がるITツールに関する情報交換を目的としている。
(写真)師田審査業務部長(写真右から2番目)と参加した各庁及びWIPOの代表者

師田審査業務部長(写真右から2番目)と参加した各庁及びWIPOの代表者

(写真)各庁及びWIPOの参加者

各庁及びWIPOの参加者

(写真)会合の様子

会合の様子

(写真)ユーザーセッションの様子

ユーザーセッションの様子

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[更新日 2025年11月18日]