HOME > 資料室 (その他参考情報) > 標準技術集>クライアント上の情報セキュリティ技術>流通・権利処理

その他参考情報

流通・権利処理

【技術分類】
  A−1−3  セキュリティシステムアーキテクチャ/コンセプト/流通・権利処理

【技術の名称】
  A−1−3(1)  コピーマート

【技術内容】
  商品市場や株式市場における取引と同様に著作者と著作物利用者が直接相対で取引をする著作権市場である。この市場では著作権者が自ら自己の提示する条件で著作物を利用しているのでコピーマートは著作物の流通市場でもある。
  コピーマートにおいて、権利保有者がコピーマートに自己の著作権を登録し、希望する取引条件を提示しておけば、利用者が登録著作物の複製をコピーマートから入手するのと引き換えに権利保有者の講座にライセンス料が振り込まれるので、私権としての著作権の権利実現が個別に保証される。コピーマートの安全な運用のために、ディジタル著作権に関する不法複製・改竄を防止する技術として、以下のようなものを備えている。
(1)複製防止
  (a)tattooing
    コピーマートに登録した著作物には著作者やその権利記述がtattooとして埋め込まれ、コピーマートを通して購入した著作物はtattooがついた形で流通する。
  (b)watermark
    著作物に著作者の情報やコピーマートの情報を刷り込むことにより、正当に権利登録された著作物であることを保証するときに使う。
  (c)digital signature
    著作者及びその著作物を使う(購入する)ユーザを特定するために使う。
  (d)トラッキング
    著作物の登録・検索・購買の履歴を記録し、不正な複製が行われたという事実とそこに至る経路を追跡することが出来る。
(2)改竄防止
  (a)暗号化
    おもに公開鍵暗号化方式を採用。
  (b)データ分散配置
    暗号化した情報を分散的に配置することによりその所在を突き止めづらくする。

【図】
  図1  コピーマートの処理の流れ
コピーマートの処理の流れ
  出典:「NIRA研究報告書「マルチメディア時代における著作物の権限処理と流通に関する総合的研究」」、(1997年)、NIRA発行、第10章  140頁  図10−3−1  コピーマートにおける処理

【出典/参考資料】
  「コピーマート:著作物の権利処理と流通に関する一提言」、(1997年)、NIRA発行、vol.10、no.12、1頁〜69頁
  「電子著作権管理システムとコピーマート」、(1997年)、北川善太郎著、(社)情報処理学会発行、vol.38、no.8、663頁〜668頁


【技術分類】
  A−1−3  セキュリティシステムアーキテクチャ/コンセプト/流通・権利処理

【技術の名称】
  A−1−3(2)  コンテンツIDを用いた著作権管理システム

【技術内容】
  コンテンツの流通、再利用を促進するために、コンテンツの権利関係を管理し、保護する仕組みが必要である。本システムは、コンテンツIDフォーラム(cIDf)の規定に準拠した著作権管理機能とコンテンツへの電子透かし埋め込みとカプセル化による保護コンテンツの生成・流通管理・利用制御の機能を合わせ持つシステムである(図1)。コンテンツIDとは、コンテンツ識別番号とその内容、著作権情報などのメタデータをさす。コンテンツの流通にコンテンツIDを用いることによって、コンテンツに関わる複数の関係者の複雑な権利関係を管理、保護できる。このシステムのコンテンツ管理は以下のフェーズに分けられる。
(1)登録管理
  コンテンツ自体とその著作物属性情報・権利属性情報の登録を行う。各属性はXML形式で入力する。不正登録を防ぐために、コンテンツの透かしの有無を判定して検査を行ったり、内容検索を実施して登録済みのものと類似度が高いコンテンツの登録を拒否したりする。
(2)発行管理
  利用者より発行依頼(利用許諾依頼)を受けると、それを著作権者に通知し、当事者間で交渉のうえ発行処理を行う。発行処理が完了するとコンテンツ識別番号が払い出される。
(3)利用管理
  著作権者と利用者との間で許諾が成立した場合、コンテンツは流通業者によって販売される。依頼に応じて電子透かし、カプセル化、電子透かし+カプセル化の3種類の保護コンテンツの生成が可能である。

  本システムにおいて、コンテンツIDを指定して検索依頼することにより、コンテンツの権利情報・再利用条件などの詳細情報を知ることができる。

【図】
  図1  著作権管理システムの機能構成
著作権管理システムの機能構成
  出典:「著作権管理技術」、「NTT R&D Vol.51 No.2 2002」、(2002年)、瀬尾紳一郎、西岡秀一、大竹孝幸、阿部剛仁、田中宏征著、(社)電気通信協会発行、108頁  図3  著作権管理システムの機能構成

【出典/参考資料】
  「著作権管理技術」、「NTT R&D Vol.51 No.2 2002」、(2002年)、瀬尾紳一郎、西岡秀一、大竹孝幸、阿部剛仁、田中宏征著、(社)電気通信協会発行、105頁〜113頁


【技術分類】
  A−1−3  セキュリティシステムアーキテクチャ/コンセプト/流通・権利処理

【技術の名称】
  A−1−3(3)  メモリーズ

【技術内容】
  コンテンツ流通が急速に整備され、権利許諾情報の管理を行う技術の重要性が高まっている。メモリーズは、様々なジャンルのコンテンツに対応する総合コンテンツ権利許諾情報管理システム(図1)であり、以下の概念を基にする。
・権利者が著作権利用許諾の選択権を行使できる。
・多数の権利者に分散帰属している権利処理を、迅速かつ円滑で公正に行える。
・多種多様なコンテンツが様々な流通経路に対応できる。
・取引が発生した時点で権利処理を行う「第三者的機構」システムである。
  このシステムは、以下の情報のデータベースによって構成される(図2)。
(1)コンテンツID(図3)
  2桁の識別ヘッダーとn桁のコンテンツ・ユニークコードによって構成され、コンテンツを特定する。
(2)許諾コード(図4)
  コンテンツの利用条件を定める。n行×n列の2次元マトリックスを活用して作成する。
(3)事業者コード
  コンテンツ利用する事業者を特定する。

  コンテンツIDをコンテンツごとに同梱することによって利用を制御する。コンテンツIDに紐つけられた許諾ファイルに従った利用のみが許され、許諾ファイルに紐つけられた料金・料率ファイルと権利者ファイルにより分配計算が即時実行可能である。

【図】
  図1  総合コンテンツ権利許諾情報管理システム
総合コンテンツ権利許諾情報管理システム
  出典:「コンテンツ権利許諾情報管理システム 「メロディーズ」&「メモリーズ」について」、「情報処理学会 電子知的財産・社会基盤 研究報告 No.9 Vol.3」、(2000年9月2日)、飯田尚一、飯島章夫、三輪喜良、中西康浩、藤本剛一著、(社)情報処理学会発行、21頁  図2−1  総合コンテンツ権利許諾情報管理システム構想

  図2  データベース構成
データベース構成
  出典:「コンテンツ権利許諾情報管理システム 「メロディーズ」&「メモリーズ」について」、「情報処理学会 電子知的財産・社会基盤 研究報告 No.9 Vol.3」、(2000年9月2日)、飯田尚一、飯島章夫、三輪喜良、中西康浩、藤本剛一著、(社)情報処理学会発行、23頁  図2−4  メモリーズデータベース構成

  図3  コンテンツIDの基本構成
コンテンツIDの基本構成
  出典:「コンテンツ権利許諾情報管理システム 「メロディーズ」&「メモリーズ」について」、「情報処理学会 電子知的財産・社会基盤 研究報告 No.9 Vol.3」、(2000年9月2日)、飯田尚一、飯島章夫、三輪喜良、中西康浩、藤本剛一著、(社)情報処理学会発行、23頁  図2−6  コンテンツIDの基本構成

  図4  許諾コードの例
許諾コードの例
  出典:「コンテンツ権利許諾情報管理システム 「メロディーズ」&「メモリーズ」について」、「情報処理学会 電子知的財産・社会基盤 研究報告 No.9 Vol.3」、(2000年9月2日)、飯田尚一、飯島章夫、三輪喜良、中西康浩、藤本剛一著、(社)情報処理学会発行、24頁  図2−9  書籍コードの仕組み

【応用分野】
  メロディーズ

【出典/参考資料】
  「コンテンツ権利許諾情報管理システム 「メロディーズ」&「メモリーズ」について」、「情報処理学会 電子知的財産・社会基盤 研究報告 No.9 Vol.3」、(2000年9月2日)、飯田尚一、飯島章夫、三輪喜良、中西康浩、藤本剛一著、(社)情報処理学会発行、19頁〜31頁

ページの先頭へ

HOME > 資料室(その他参考情報) > 標準技術集>クライアント上の情報セキュリティ技術>流通・権利処理