本技術集の構成

1. 本技術収集が対象とする有機ELは、近年技術開発が活発な分野であり、その開発スピードはまさに日進月歩の感がある。本技術集は、審査効率の向上のためとすることを第一目的として行ったものであるが、既に当業者に広く知れ渡っていて、現在の有機EL開発の礎となっている周知・著名な非特許文献ではなく、今後の有機ELの発展に寄与する可能性のあるもの、即ち最近発表された新しい技術を中心に収集を行った。原則、1999年から2001年までの3年間に発表された論文、講演予稿集、雑誌等より収集を行った。

2. 本技術集は、有機ELに関する技術を、以下の分野に大別して編集した。
    A 有機EL素子構成材料
    B 有機EL素子構造
    C ディスプレイデバイス技術
    D 製造プロセス、装置

3. 上記分野をさらに目次に記載した技術分類毎に細分化し、該当する技術を収集整理した。
一つの技術毎に【技術分類】、【技術の名称】、【技術内容】、【図】、【応用分野】、【出典/参考資料】の各項目を設け、技術を解説した。

4. 目次にある「調査対象技術の樹系図(技術分類)」(以下「技術分類」とする)には、それぞれ関連性が高い分類同士が存在する。また、索出した非特許文献の技術には、各技術分類を複数付与した方がよいと判断されたものが多数存在した。これらの点を考慮し、本技術集では、索出した技術に対して可能な限り複数の技術分類を付与するよう心がけた。ただし、本技術集を整理・作成する都合上、インデックスとなる技術分類を設定しなければならなかったので、複数の技術分類を付与する場合は、主たる技術分類(以下「主技術分類」とする)を1つだけ付与し、残りを関連技術分類(以下「副技術分類」とする)として付与している。
主技術分類は【技術分類】欄に、副技術分類は【技術内容】欄に記載している。

5. 目次では、主技術分類のみで索出文献を整理した関係で、見かけ上全ての技術分類が使用されていないように見えるが、それらも副技術分類として使用されている(但し下記7.の分類の階層構造による分類の付与ルールに従う)。目次の目的とする技術分類から、本技術集の本文へのハイパーリンクが設定されていないものについては、本文末に記載した「技術対応表」を使用して、関連する本文へと移動して頂きたい。この技術対応表には、主技術分類と副技術分類の全ての情報を記載した。なお、技術対応表中では主技術分類を「●」、副技術分類を「△」として示している。

6. 本技術集では、収集した技術によってもたらされる「効果」についても検討を行っている。その結果は、【技術内容】の欄に「開発技術の効果分類」(以下「効果分類」とする)として記載した。また、本技術集にある「効果対応表」も作成したので参照頂きたい。なお、この効果分類は、収集した論文等の内容または示唆された内容から付与したものなのであり、実際に発現する効果と相違する可能性がある。効果分類の定義には以下の通り。
   a    性能面の向上
   a01  ・輝度の向上
   a02  ・色度(彩度)の向上
   a03  ・コントラストの向上
   a04  ・精度の向上
   a05  ・発光効率の向上
   a06  ・長寿命化
   a06a ・・素子劣化対策
   a06b ・・耐熱性
   a06c ・・耐久製(機械特性)
   a07  ・消費電力の低減
   b    生産技術的改善
   b01  ・材料費の抑制
   b02  ・製造プロセスの簡略化
   b03  ・歩留まりの向上
   b04  ・大画面化
   b05  ・大面積化

7. 技術分類および効果分類は、階層構造とした。その階層の上下関係は、特許分類等で使用されているドット(・)で表現した。上位の技術分類は下位の技術分類を含む。従って、下位の技術分類が付与されているものには、その上位の技術分類は付与していない。

8. 本技術集では、発行元からの許諾を受けたもののみを使用している。発行元からの指示により、著者からの許諾も必要とされたものについては、発行元並びに著者から許諾を得られたものみを使用した。従って、発行元から許諾されなかったもの、あるいは著者からの許諾も必要なもので許諾を得られたかったものについては、収集対象外としている。