1.4.14 鳥類

 鳥類の品種改良技術の特許出願件数推移を図1.4.14-1に示す。

図1.4.14-1 鳥類の特許出願件数推移

 鳥類の品種改良技術の特許主要出願人を表1.4.14-1に示す。出願人は18件と分散しているが、メルク エンドCo INC(米国)が3件と最も多い。図1.4.14-2に示すように、海外出願人の占める割合は、出願総件数18件のうち56%とかなり多い。

表1.4.14-1 鳥類の特許主要出願人



出願人 開始年 最近年 出願件数

メルク エンド Co INC(米国)

1991

1992

3

エムブレックス(米国)

1987

1993

2

図 1.4.14-2 海外出願人の占める割合



(1971.7-98.6月迄に公開の特許出願)

 鳥類の技術/改良特性マトリクッスを表1.4.14-2に示す。総出願件数が少ないため特に多い組合せはない。

表1.4.14-2 鳥類の技術/改良特性マトリックス

収量
向上
品質向上 ストレス
耐性
操作性
向上
その他 共通 合計
件数
選抜技術  

14

       

1

細胞・組織培養技術

   

10

 

12

 

2

細胞融合技術

             

交配技術

 

1

     

2,6

3

変異技術

 

5

       

1

倍数体形成技術

             

遺伝子操作技術

11,13

9,16

 

7,18

8,17

15

9

合計件数

2

5

1

2

3

3

16

(1971.7-98.6月迄に公開の特許出願)
(番号は表1.4.8-3の番号を表す)

 図1.4.14-3に鳥類の品種改良の課題を示す。遺伝子操作技術を使用して各種課題を改良したものが多い。

図1.4.14-3 鳥類の品種改良の課題

 鳥類の育種技術別の特許出願件数推移を図1.4.14-4に、改良特性別特許出願件数推移を図1.4.14-5に示す。出願が増加している年を育種技術で見ると、遺伝子操作技術、変異技術が増加している。遺伝子操作技術は前述のようにトランスジェニック動物に関するもの、変異技術は薬剤を投与して変異を誘発し表現型を改変するものが多い。改良特性では、品質向上、収量向上が多い。

図1.4.14-4 鳥類の育種技術別特許出願件数推移


図1.4.14-5 鳥類の改良特性別特許出願件数推移

 鳥類の品種改良に関する出願特許を表1.4.14-3に示す。総件数は18件である。鳥類としてはニワトリを初め、カモ、シチメンチョウなどである。登録特許には登録欄に○を付けた。

表1.4.14-3 鳥類の品種改良出願特許

番号

公報番号 登録 発明の名称 出願人 生物種 改良特性

1

特開昭49- 79870   真鴨と家鴨との交配による新種鴨作出法 日原 澄恵 マガモ

2

特開昭50- 99880   新種ハツカン鳥の生産法 日原 農夫也 ハツカンチョウ  

3

特開昭58- 56646
特公平02-14020

産卵めんどりの初産促進方法、初産促進剤及びそのための飼料組成物 伊藤忠飼料、須田 立雄  ニワトリ 生育促進

4

特開昭63-169941
特公平07-79633

食肉用家禽の飼育方法 旭化成工業 ニワトリ

5

特開昭63- 68033   鳥類に換羽を誘発する方法 エムブレツクス
(米国)
ニワトリ、シチメンチョウ、カモ 卵の殻

6

特開平03- 19641   動物の配合による新種開発の件 野村 直正    

7

特表平03-503485   遺伝子をニワトリ及び他の鳥類中に転移する方法 アムゲン(米国) ニワトリ 操作性向上

8

特開平03-266983   形質転換した精子細胞の人工受精を介した使用によるトランスジエニツク脊椎動物の発生、およびそれによつて発生したトランスジエニツク脊椎動物 スコパス ジエネテイツクス イスラエル(イスラエル) マウス、トリ 形質転換の効率アップ

9

特表平04-504056   鳥類への異種遺伝子の導入 ユニバ−シテイ オブ リ−デイング

(イギリス)

  外来遺伝子の導入

10

特表平04-503759
特公平07-83668

卵中へのバクテリアの導入 アメリカ合衆国   ストレス耐性

11

特開平04-330239   修正β−アドレナリンレセプタ− メルク エンド Co INC(米国)   収量向上

12

特開平06- 90642   一段階トリ胚培養方法 メルク エンド Co INC(米国)、ユニバ−シテイ オブ レデイング(イギリス)   培養の単純化

13

特開平05-146295   鳥類の成長ホルモンレセプタおよび結合蛋白質 アメリカン サイアナミツド(米国)   生育促進

14

特開平05-176659   家禽における雌性表現型を転換するために抗ミユラ−管ホルモンを単独またはアロマタ−ゼ阻害剤と組合せて使用する方法 メルク エンド Co INC(米国)   メス→オス化

15

特表平07-504320   インオボ(inovo)で筋肉内にDNAを導入することによる鳥類への遺伝子伝達 ノ−ス カロライナ ステ−ト UNIV  エンブレツクス
(米国)
共通 外来遺伝子の導入

16

特開平07-322790   鳥類始原生殖細胞の増殖培養法 理化学研究所 ニワトリ 体外での増殖培養

17

特開平09-275849   卵管粘膜に外来遺伝子を導入した産卵鶏 エ−ザイ ニワトリ 外来遺伝子の発現

18

特開平10- 14573   生体における導入された遺伝子発現の検出方法 デイナベツク研究所 ニワトリ  

(1971.7-98.6月迄に公開の特許出願)