4.2.6 建材化処理

 建材として利用できる代表的な植物・動物性廃棄物は、木質系廃棄物である。木造家屋解体から排出され、表面のカンナがけ、釘などの除去により再び構造材あるいは集成材として利用する場合を除くと、破砕・粉砕・チップ化後、木質系ボード用原料として、またコンクリート用骨材として再利用される。

 木質系ボードとしては、チップ状、木片状にしたものをハードボード、インシュレーションボードに、フレーク状にしてパーティクルボードに、木毛状にして木毛セメント板に、木片状にして木片セメント板にすることが行われている。表4.2.6-1に各木質系ボードの特徴を示す。

 

表4.2.6-1 木質系ボードの特徴

ハードボード

一部実用化している。

インシュレー
ションボード

解繊する必要がある。実用化にはまだ技術的な課題がある。

パーティクル
ボード

解体木くずはフレーク状に破砕しにくい。パーティクル(小片)に結合材をスプレーで塗布し、加熱圧縮して成形した板状の材料。

木毛セメント板
木片セメント板

木毛とセメントを混ぜて成形した板状材料。間仕切り材、屋根、床、壁の下地材として用いたり、硬質のものは外装材などに利用。木毛機、削片機で木毛、木片を製造し、化学処理した後、セメント、水(硬化促進剤溶解済み)と混合し、成形機で成形したのちに、プレス(圧締)し、その状態で養生室で2日間寝かせる。脱型後、乾燥し、表面を仕上げた後に出荷する。セメント硬化阻害が起こさないように使用できる樹種が限定される。

 

 コンクリート用骨材としては、木粉にしてモルタルに入れたり、木片にして木片コンクリートにすることが行われている。しかしながら、コンクリートの材料であるセメントには多量のカルシウムを含まれることから、コンクリートはアルカリ性(pH13程度)を示す。そのために木材からアルカリに溶け出すものがあり、この中にはコンクリートの固化を阻害するものがある。これは上記の木毛セメント板や木片セメント板も同様である。阻害物質として、タンニンの加水分解物であるタンニンなどがある。この対策として阻害成分を除いたり、阻害成分を不溶化したり、セメントの硬化速度で高める工夫がなされている。また、木材が水分を吸収してしまうためにセメントの硬化が不十分なものになる。

 この他に、木粉を建材に利用したものとしては、石こうボードやプラスチック充填剤とともに成形加工したものがある。良質な木粉は高価格で取り引きされている。