特許マップとは

 

1. 特許マップの種類

 「特許マップ」とは、膨大な特許情報を、特定の利用目的に応じて収集・整理・分析・加工し、かつ図面、グラフ、表などで視覚的に表現したものである。

 この特許マップは、その利用目的、作成方法、表現方法により次のように分類される。

 

(1) 利用目的による分類

(2) 作成方法による分類

(3) 表現方法による分類

 

2.特許マップの具体例

 以下に、特許マップの具体例を示す。

(1) 技術開発活動と参入の可能性を読むための特許マップ

 図1に示す特許マップは、特許出願件と出願人数とを年次ごとにプロットしたもので、特許出願件数(技術開発活動)と出願人数(参入企業数)との関係をみることにより、当該技術が市場においてどのような状況にあるかが把握でき、新規参入の際の目安を与えるものである。

図1

 

 図2は、特許出願件数(技術開発活動)を生産台数(生産活動)との関係でみたもので、これによっても、当該技術と市場の関係が把握でき、新規参入の際の目安となる。

図2

 

(2) 技術開発の広がりと重要特許をみるための特許マップ

 図3は、重要特許との関係を時系列的に示した特許マップである。当該技術の技術体系、技術開発の広がり、それぞれの技術において注意しなければならない具体的特許の存在などをみることができる。また、技術の全体像を知ることができ、新たな技術開発の方向性の把握や、新製品の企画のヒントも得ることができる。

図4

図3

 図4は、このような技術の広がりをイラスト的に表現したもので、より視覚的に技術の状況を把握するために用いられる。

 

(3) 市場(技術)ニーズの変化を読むための特許マップ

 図5は、複数の技術要素について、各年の出願構成比をレーダーチャートに表示したマップである。経年変化を読むことにより、当該技術開発の中心がどのように変化をしているかをみるもので、ニーズに即した技術開発を可能とするものである。 

図6

図5

 図6は、各技術についての出願年ごとの出願件数を示すもので、これによってすでに市場ニーズがなくなっている技術や、これからの技術を見いだすことができる場合がある。

 

 図7は、特定技術についての技術ごとの出願件数構成比を示すもので、その経年変化をみることにより、現在の技術開発ニーズをみるために利用される。

図7