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2.12 太陽電池用発電装置の開発動向
ここでは、大電力発生装置としての発電装置(パネルの構造や集光装置、二次電池との組み合わせなど)を特徴づけるものである。この分野における出願件数の年次推移を図2-12-1に示した。
図2-12-1 太陽電池用発電装置出願件数年次推移

図2-12-1に示したように、この分野の出願件数は1992年以降も増加傾向にあることが他の分野と異なる。太陽電池の用途が建材用などに広がっている状況と関連して大電力を取り出すことが実用上重要になってきていることを示していると考えられる。
従って、発電装置に関する出願の大部分は、モジュールをパッケージに組み込んだパネルおよびパネルを複数枚組み込んだアレイの構造に関するものである。
この分類により出願比率を見たのが図2-12-2である。
図 2-12-2 太陽電池用発電装置の分野別出願比率

図2-12-2に示したように、アレイに関する出願が約7割もある。次に多いのが太陽電池により発生した電気を蓄えて「電池」として使用できるようにするための二次電池との組み合わせに関する開発で12%を占める。効率的に光を集光するための集光装置に関する出願が7%、太陽を光だけでなく熱としても利用しそれとの組み合わせを考える「太陽熱利用装置との組み合わせ」に関するものが3%程度である。
また、この分類にしたがって出願件数の年次推移をまとめたのが図2-12-3である。
図 2-12-3 太陽電池用発電装置の分類別出願件数年次推移

図2-12-3からも明らかなように、太陽電池用アレイに関する出願に関しては1985年頃と1993年頃にとに二つのピークがある。また、その他の項目が最近になっても減少することなく単調ではあるが増加傾向にある。すなわち、用途の拡大が進行していることが推測される。
そこで、太陽電池用発電装置のうち最も多く出願されているアレイ分野で出願上位5社について、1985年と1995年出願における発明者数の比較をしたのが図2-12-4である。
図 2-12-4 太陽電池用アレイに関する出願上位5社の発明者数比較

図2-12-4に示したように、1985年時点では、この分野での発明者数は三洋電機、シヤープが並んで多かった。これとは対照的に10年後は、ほぼキヤノンの発明者数が約2倍に増加しているのに、他社は大幅に発明者数が減少している。特に三菱電機はこの分野の検討はほとんど終息したように見える。
さらに、太陽電池用アレイに関する出願の上位10社について、発明者数と特許1件当たりの発明者数を調べたのが図2-12-5 である。
図 2-12-5 太陽電池用アレイ出願上位10社の発明者数比較

図2-12-5では出願件数の多い順に並んでいるが、総発明者数(延べ発明者数)の順位は異なっている。すなわち、特許1件あたりの平均発明者数は日立製作所の4人弱がトップでセイコーエプソンは1人強で最も少ない。平均的な1件あたり発明者数は2〜3人である。