(6) 抗体蛋白

 図1.3.3-12に抗体蛋白に関する特許出願状況を示す。抗体蛋白は抗体分子を医薬や診断の設計材料に利用する新しい概念であり、遺伝子操作でヒト型抗体が自由に作れるようになった。1980年頃から出願件数はそれ程多くないが、伸びてきた。

図1.3.3-12 遺伝子工学関係抗体蛋白関連の出願件数推移

(7) レセプター蛋白

 図1.3.3-13にレセプター蛋白に関する特許出願状況を示す。抗体蛋白と同様に出願件数は少ないが1980年代初めから増えてきた新しい分野の製品である。医薬や診断に使われるが、レセプターと低分子リガンドの誘導体の相互作用の研究から多くのアゴニストやアンタゴニストが開発された。アセチルコリンレセプターやIL-2レセプターがここに含まれる。

図1.3.3-13 遺伝子工学関係レセプター蛋白関連の出願件数推移

(8) アミノ酸

 図1.3.3-14にアミノ酸関連の特許出願状況を示す。アミノ酸の種類は多様であるが出願件数は全般に少ない。遺伝子組換えを利用したアミノ酸製造は技術的には既に完成していると言われる。アミノ酸の主力であるリジン、トリプトファン、スレオニン、グルタミン酸に関する近年の特許出願は比較的少なく、既に技術的完成度が相当高いことを示している。

図1.3.3-14 遺伝子工学関係アミノ酸関連の出願件数推移および構成

1971〜98年8月
までに公開の出願

(9) 食用または観賞用植物

野菜、果物等食用となる植物または観賞用植物等の新規な植物自体の創成を目的とした特許の出願は図1.3.3-15に示すように、件数はそれ程多くないが1985年頃から増えてきている。最近は組換え体の花、野菜、果物や繊維作物などの出願が増えてきている。

図1.3.3-15 遺伝子工学関係食用または観賞用植物関連の出願件数推移