(7) 抗体画像診断

 放射線などで標識した抗体を体内に注入し、癌などの疾患部位に集中させ、X線フィルムを感光させて疾患部位を診断する抗体画像診断方法が開発されている。図1.3.2-18に抗体画像診断方法に関する特許出願件数の国内外出願件数推移を示す。この分野においては、外国人の出願が圧倒的であり、80年代後半を中心に急激な技術開発が行われたことが分かる。しかし、外国人による出願件数は、90年代に入って急激に減少している。これに対して日本人による出願は少ないが、90年代に入って出願件数が徐々に増加しており、日本において抗体画像診断の実用化が着実に進んでいることがうかがえる。

図1.3.2-18 抗体画像診断に関する特許出願件数の国内外出願件数推移

 抗体を利用した画像診断技術を適用部位ごとに分けて図1.3.2-19に示す。出願件数は、循環器または造血器系、血管系、消化器系、中枢神経系の順になっている。

図1.3.2-19 抗体を利用した画像診断技術

 抗体画像診断に用いられる標識抗体の用途としては、図1.3.2-20に示す通り、造影剤が主であり、その他に蛍光剤やアレルギー発現剤などの用途がある。

図1.3.2-20 抗体画像診断に用いられる標識抗体の用途

 抗体画像診断の主要な用途である造影剤の使用分野を図1.3.2-21に示す。いわゆる核医学としての放射線用途が最も多く、次いでNMR用途の順になっている。

図1.3.2-21造影剤に関する出願件数