|
|
![]() |
|
第2章 技術開発の課題と展開
社会の流れは、生活のしやすさ、快適さの追求、高齢化社会への対応にあり、この傾向は今後も変わらないと思われる。衣服を例にとると、健康や清潔(衛生)指向、快適性、ファッション、環境問題など、従来の衣服そのものに代わって、より快適、より衛生的、より健康を重視した衣服へと変わってきている。
このような背景から第2章では、機能性の項目を「健康」、「快適性」、「環境」の面から捕らえ、最近、特に注目を浴びている5個の機能特性を取り上げることとした。これらを図2.1-1に示す。
図2.1-1 繊維の機能性マップ

さらに、その5項目の出願件数の年度変遷を、図2.1-2に示す。
図2.1-2 機能性繊維加工の5機能特性の出願件数推移

次に、機能性の5項目の技術開発の課題と展開を図るにあたって、注目すべき技術、研究対象などを記す。
| 項 目 | 注目技術、研究対象など |
| ・形態安定性 | 水洗濯のノーアイロン。ノードライクリーニング(洗浄液)=環境問題からの開放。 |
|
・生分解・ 微生物分解性 |
合成繊維(樹脂)は、物理・化学・生物学的に極わめて安定なため、廃棄物処理で不都合、自然環境破壊(プラスチック公害)の要因の1つになっており、その有効な対策。 |
| ・抗菌・防ダニ性 | MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌)による院内感染健康問題と環境問題。 |
| ・消臭・脱臭性 | 住環境における悪臭(生ゴミ、調理臭、壁剤臭、等)の軽減、汗の臭い、タバコの臭いの軽減。 |
| ・生体適合性 | 生体の一部(皮膚、骨、腱、血管、毛髪等)の代替、創傷保護、などの医療用材料。 |
なお、本章で掲載した特許は、機能性繊維加工に関する各技術分野について技術的に特徴のあるものを抽出したものであり、権利関係を分析したものではない。権利調査を行う場合は、別途調査が必要である。
また、係属中の特許については、その後権利化されるか否かを示すものではない。
