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2.4 抗菌・防ダニ性繊維加工
繊維製品に抗菌処理をするという特許のうちで早い段階で出願され、基本的な特許出願と推定されるものを図2.4.1-1に示す。繊維製品に抗菌処理をするという走り初めの基本的な特許は1971年頃から出願されているが、実際に権利化されたのは特定の繊維に限定した1974年の出願である。その後、生理活性物質を繊維製品に付与する際に抗菌性も併せ持つ新規活性物質が1975年に出願されている。殺菌ということばは古くから知られているが、特許の名称においては殺菌性繊維よりも抗菌性繊維の方が早く現れている。
天然系抗菌剤であるキトサンが繊維に応用され始めたのは、天然系繊維からである。その後、アクリル繊維、再生セルロース繊維などに天然キトサンを利用する技術に受け継がれている。
一方、最近の最も優れた抗菌剤は銀イオンを徐々に放散する無機系抗菌剤であるが、銀イオンを殺菌に利用する出願は1972年に出願されている。当初はイオン交換体において銀イオンを有効に利用するものであった。その後、耐熱性のある無機系抗菌剤をポリマー中または湿式紡糸の原液中に混合させたりするようになった。特に1990年代に入ってから無機系抗菌剤の改良特許が多く見られる。
図2.4.1-1 に示す例からも分かるように、1980〜82年にかけて現在の抗菌性繊維の基本概念ができ上がり、その後の各種技術課題とその達成手段へつながっている。
また、最近注目されている光触媒は1986年には繊維表面に固定化する出願がされ権利化されている。
図2.4.1-1 抗菌・防ダニ性繊維加工技術の基本的な特許出願
年月は出願月または優先権主張月

