第4章 技術の概要

4.1 機能性繊維加工技術の歴史

 合成繊維がこの世に現れるまでは天然繊維だけといった状態で、繊維は縮むもの、シワになりやすいものというのが常識であった。そこで縮まないようにしたい、シワになりにくくしたいという考えから、繊維に防縮・防シワ性といった機能を付与しようという研究が始まった。これが機能性繊維加工技術のスタートといえる。

 その後、丈夫さやイージー・ケア性で、はるかに優れた合成繊維の出現で、先の常識が完全に破られた。ここから、天然繊維の、合成繊維のイージー・ケア性やW&W性など優れた機能への挑戦が、また、合成繊維は天然を模倣することを目標に、欠けている特性の改善への挑戦がはじまった。

 このスタートから、最近までの流れを表4.1.1に、ごく簡単にまとめてみた。

 

表4.1.1機能性繊維加工技術の歴史