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2.6 溶接電源の動向
2.6.1 溶接電源全般
1970年代後半、被覆アーク溶接法が減少し、ミグ、マグ溶接法が増加する趨勢の中で、ガスシールドアーク溶接電源に関する開発が盛んに行われてきた。図2-6-1は、溶接電源に関する出願件数を、溶接法と開発目的との関連で表わしたものである。まず、電源の開発の中心はミグ、マグ溶接法とティグ溶接法に関するものが中心であることがわかる。そしてその開発目的は、作業性改善と溶接欠陥防止であることがわかる。開発の対象は、溶滴の移行形態、出力、外部特性、入力、出力調整方式など多岐にわたっている。
図2-6-1 溶接電源の溶接法−開発目的マトリックス出願件数比較

図2-6-2は出力調整方式に関する出願件数の年次推移である。この図で明らかなとおり、1980年頃まではサイリスター方式に関する出願が増加している。そして、1980年頃より、サイリスター方式に代わって、トランジスタ方式に関する出願が急増している。さらに、1983年頃よりインバータ方式に関する出願が急増している。
図2-6-2 溶接電源の出力調査方式別出願件数推移

図2-6-3は、溶接電源の開発がどんな被溶接加工材質を対象にしているかを示すものである。この図から明らかなとおり、鉄、ステンレス、アルミニウムなどが大勢を占めているが、中でもアルミ、鉄が多い。
図2-6-3 溶接電源の対象物材質別出願件数比率
