|
|
![]() |
|
2.6.4 インバータ式制御
インバータ(逆変換装置)式制御は、配電線の交流を整流して、いったん直流に変換し、これをサイリスタあるいはパワートランジスタによって高周波の交流に変える。さらに、これを変圧器によって降圧した上で再び整流し、アークに供給する。この方式では溶接電源重量の過半を占める変圧器が小形化できるので、軽量・小形の溶接電源にできる特長がある。また、インバータ制御による出力の高速制御とマイコン制御を組み合わせて、用途に応じた多様な制御を行うことができる。例えば、溶接中の短絡とアーク状態を検出しながら適正な電流・電圧制御を行い、溶滴移行がスムースに行われるように制御してスパッターを大幅に減少させることができる。図2-6-6はインバータ式制御の開発の目的を示す。溶接作業性とは主にアーク安定性のことであり、これにスパッター低減、ビード形状改善などの関連事項を加算すると合計で53%となり大半を占めている。次いで、軽量・小形化など操作性改善が32%で、これらが主要な目的となっている。
図2-6-6 インバーター式制御の開発目的別出願件数比率

図2-6-7は、インバータ式制御電源の開発目的別の出願件数の年次推移である。図より、主要な開発目的で異なった傾向を示すものはなく、図2-6-6の開発目的別出願比率で開発が近められていることがわかる。
図2-6-7 インバータ式制御の開発目的別出願件数推移
