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4.3 「電気的駆動弁」に関する特許情報の調査方法
特許情報は、特許庁工業所有権総合情報館(東京)や各地通商産業局、知的所有権センター、(社)発明協会支部などで利用する事ができ、相談員が調査方法など各種相談に応じている。
特許調査をする際、特許番号を知っていれば目的の公報を見ることができるが、ここでは、特許番号がわからない時、特許情報を調べる手法として、アクセスツールを紹介する。
技術内容を調べたい時
(1) キーワード
(2) 国際特許分類(IPC分類)
(3) FI(File Index)
(4) Fターム
出願人を調べたい時
(5) 出願人名称
アクセスツールと代表的な特許資料の関係を示すと下記のようになる。

(1) キーワード
調査したい内容を表わす言葉「キーワード」で検索する場合、利用できる資料はCD-ROM公報とPATOLISがある。キーワードには、思いついた言葉を使う「自然語」と、同じ意味の複数の言葉を一つの言葉に置き換えた「統制語」とがある。
CD-ROM公報は自然語による利用、PATOLISは自然語、統制語の両方を利用できる。下図は「電気的駆動弁」を調べたい時のキーワードの例である。自然語では駆動を表す語として、駆動、制御、コントロールなど複数用いる。
一方PATOLISでは統制語であるキーワード(FK)は駆動や制御が統制語であり、コントロールは統制語ではないので、駆動あるいは制御を用い、コントロールは用いないことになる。
このようにある技術内容を調査する場合、キーワード検索は、調査の取っ掛かりやラフな検索に便利である。しかし、キーワード検索だけでは、漏れる場合もあるので、IPC分類と組み合わせて使うと効果的である。

(2) IPC分類 (International Patent Classification)
IPCは国際的に統一された特許分類で、利用できる資料はCD-ROM公報、特許公報(紙)、分類索引、PATOLISである。IPC分類は一つの特許に複数付与されることがあり、また体系化された構造を有しているので、目的の情報に到達する場合、非常に便利である。特許公報(紙)、分類索引はIPC分類ごとに整理されており、これらの資料を使ってある技術内容を調べる場合、調査したい内容がどのIPC分類であるかを知ることが重要である。またCD-ROM公報、PATOLIS検索においても、漏れのない検索をする場合、該当するIPC分類を使うことが必要である。
(3) FI(File Index)
FIはIPCとともに特許公報に表示されており、PATOLIS検索で利用できる。FIとは特許庁内の審査官のサーチファイルの編成に用いている分類で、IPCをさらに細かく展開したものであり、IPCを細展開した内容を知りたい場合、FIの利用が有効である。
FIはIPCの記号と1桁のアルファベット、またはIPCの記号と3桁の数字および1桁のアルファベットで表されている。
IPCおよびFIは下図のように、セクション、クラス、サブクラス、グループと呼ばれる階層構造を有しており、それぞれ下位に細展開している。「電気的駆動弁」はセクションF(機械工学)のF16K(弁;栓;コック;作動のフロート;排気または吸気装置)に属している。そしてその中のF16K31/00(操作手段;釈放装置)の下位であるF16K31/02に位置づけられて分類されている。なおFIでは、この分類に加えて分冊識別番号のA、Zなどが付与され、さらに細分化されて分類されている。

(4) Fターム
Fタームは特許庁審査官の審査資料検索のために開発されたもので、約2,200の技術分野について、Fターム記号を付与したものである。FタームはFIの展開では文献の絞り込みが不十分なものについて、技術内容や応用分野について多観的かつ横断的に細分化したもので、PATOLISで検索できる。Fタームを検索に用いると、最終的には数十件程に文献を絞り込むことができるため、ノイズを含まない検索に有効である。
テーマコード3H062(弁の操作手段一般、電気駆動弁)と3H106(磁気駆動弁)とは、「電気的駆動弁」に関する技術を扱っており、FIのF16K31/00を細展開している。例えば電磁弁、電動弁、特殊な駆動弁に関しては、次のFタームコードで検索ができる。

(5) 出願人名称
ある特定の出願人の特許を調べたいとき、出願人索引、PATOLISを用いて、調べたい企業名、組織名あるいは個人名で調べることができる。