3.4 飼 料

(1) 代表的な特許(表3-4-1)

 特許公報から、3.2、3.3と同じ選択基準で酵素利用に関して、8件の代表的な特許を選択して、以下の二テーマに注目して、特許を選択した。

 他の分野の表と同じく、特徴がある特許を出願日(優先権主張日)順に配列した。

 なお、表中のは公開中であり、現時点では登録されていない。

表3-4-1 飼料についての代表的な特許

                   (P:特許)

No

出願番号
公告番号
登録番号

出願日
公告日
登録日

出願人

発明の名称

P57-82639
P2-54062
登1629458

820517
901120
911220

協同飼料
新日本化学工業

家畜用配合飼料

P58-503611
P3-2498
登1645749

821102
910116
920313

カルターLTD(フィンランド)

かいばまたは穀物を貯蔵するための配合剤

P62-505092

登2593501

860828

961219

コーテクスLTD(英) 動物成長促進剤

P4-51745
P7-85700
登2046831

920310
950920
960425

全国農業協同組合連合会

鶏用酵素固定化グリッドおよび鶏用飼料の消化率向上方法

P6-501304
P8-501444
(開)
920617
960220

BBSRC*)(英)

組換えキシラナーゼ

P7-101413
P8-56676
(開)
940625
960305
ホフマン−ラ ロシュ(スイス) 耐熱フィターゼ


*)バイオテクノロジーアンドバイオロジカルサイエンシズリサーチカウンシル


 

(2) 代表的な特許の分布と関連(図3-4-1)

 上記(1)の理由で採択した特許を出願日(優先権主張日)順に図に示す。

 図には、技術内容の要点、出願人、および出願番号を簡単に示してある。

図3-4-1 飼料についての代表的な特許の分布と関連

出願日
(優先権主張日)

82.5

82.11

86.8

92.3

92.6

94.4

    

酵 素

飼料改良剤としてのキシラーゼの遺伝子組換えによる生産。鶏ひなの飼料に添加され小麦等の穀類の内胚乳中のベントサンを分解し飼料効率を向上。

(BBSRC)
優先権
:P6-501304

 

耐熱性フィターゼの遺伝子組換えによる生産。特定の真菌に由来するフィターゼDNAを、細菌、真菌等に導入、発現させる。

(ホフマン-ラ ロシュ)
優先権
:P7-101413

飼料効率の
向   上

幼少家畜の中には乳糖を分解するβ−ガラクトシダーゼの活性が低いものが多い。この酵素を添加して飼料効率を上げる。

(協同飼料、
新日本化工業)
:P57-82639

グルコースオキシダーゼは貯蔵牧草中の酸素を除去し、pHを低下させることによって、牧草の長期保存を達成する。

(カルターLTD)
優先権
:P58-503611

飼料添加物として消化酵素を用いた動物成長促進剤。消化酵素を水溶性フィルムに封入後アルカリ可溶性・酸不溶性ポリマーでコーテイングする。

(コーテクスLTD)
:P62-505092

プロテアーゼ等の消化酵素、フィターゼとグリッドによる飼料効率の向上。

(全国農業
協同組合連合会)
:P4-51745

 

(3) 代表的な特許の詳細情報

 採択した特許公告公報から、上記(1)、(2)の図表と対応付けをするため、特許公告番号、出願人を記し、本文の抄録を併記した。

 飼料添加剤として注目を浴びている新規酵素フィターゼについてはその利用と、その酵素の耐熱化を遺伝子組換えによって行っている特許がある。

 飼料に各種酵素を組み合わせて添加したうえに、さらに他に抗生物質などを加えて飼料効率を上げ、成長促進、体重増加を図っている。飼料に関する特許は比較的意欲的であり、8件中2件の個人の出願がある。

 

 告2-54062(家畜用配合飼料) 協同飼料、新日本化学工業

 

 告3-2498(かいばまたは穀物を貯蔵するための配合剤) カルター・リミティッド(フィンランド)

 

 登2593501(動物成長促進剤) コーテクスLTD(英)

 

 告7-85700(鶏用酵素固定化グリットおよび鶏用飼料の消化率向上方法) 全国農業協同組合連合会

 

 開8-501444(組換えキシラナーゼ)

バイオテクノロジー アンド バイオロジカル サイエンシズ リサーチ カウンシル(英)

 

 開8-56676(耐熱性フィターゼ) ホフマン−ラ ロシュ(スイス)