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PCT国際出願をより便利に! ~ePCTの利用拡大に向けた取組~

特許庁では、ユーザーの利便性向上を図るため、オンライン発送の導入やPCT規則の改正にタイムリーに対応した電子出願ツールの整備を進めております。これらの実現に向けて、特許庁デジタル戦略 2 0 2 Xを踏まえた検討を行い、WIPO国際事務局が提供するePCTシステム(外部サイトへリンク)(以下、ePCT)の利用拡大を推進しています。

ePCTは、出願人と各官庁間のPCT国際出願に関する手続をインターネット上で行うためのサービスです。国際公開言語(日本語含む)で利用することができ、現在でも、WIPO国際事務局に対する手続や国際調査報告(ISR)等を閲覧・ダウンロードすることが可能です。

2025年4月からPCT国際出願のDAS対応を開始しており、2025年12月からは、準備が完了次第、オンライン発送に向けた試行を開始します。また、将来的には、ePCTを活用したオンラインによる発送および出願受付の導入を検討しておりますので、この機会にePCTの利用に必要となるユーザーアカウントを作成いただき、あわせてePCTの利用をお試しいただきますようお願いします。

ePCTを利用するために必要なステップについては以下をご参照ください。

ePCTを利用したWIPO国際事務局(IB)との通信手段

(図)ePCT活用のメリット

ePCT利用拡大の想定スケジュール

(図)ePCT利用拡大の想定スケジュール

今後のスケジュールの詳細については、決まり次第、このページで順次ご案内します。

(2025年4月)PCT国際出願のDAS対応について

2025年4月1日以降に日本国受理官庁にインターネット出願ソフトを用いてオンライン出願されたPCT国際出願は、ePCTの活用により、アクセスコードの付与及びユーザーへの通知が可能となりました。

これにより、当該PCT国際出願を優先権主張の基礎として新たな出願をする際、当該アクセスコードを利用することで、優先権書類の提出を省略することができます。

詳細は以下をご確認ください。

日本国受理官庁に出願するPCT国際出願のDAS対応について

(2025年12月以降順次)オンライン発送に向けた試行の開始

将来的なオンライン発送の導入に向けた試行として、一部の書類について新たにePCTに格納することで、ePCT上でも主要書類の閲覧・受領を可能とする取組を開始します。これにより、アクセス権(※)を設定したPCT国際出願について、「国際出願番号及び国際出願日の通知書」等の書類をePCT上でも確認することが可能になります。この取組は試行となりますので、従来どおり、国際段階における日本国特許庁からの全ての発送書類は郵送もされます。

(図)(2025年12月以降順次)オンライン発送に向けた試行の開始

今般のオンライン発送に向けた試行により、新たにePCTに格納される書類は次の3書類です。

  • 国際出願番号及び国際出願日の通知書(PCT/RO/105)
  • 調査用写しの受理の通知(PCT/ISA/202)
  • 国際調査報告及び国際調査機関の見解書又は国際調査報告を作成しない旨の決定の送付の通知書(PCT/ISA/220)

将来的には、ePCTを活用したオンライン発送が行われる主要書類については郵送による発送を廃止することを予定しております。つきましては、この試行期間に、ePCT上での書類閲覧もぜひお試しください。

国際調査報告(ISR)、国際調査機関の見解書(WOSA)について

国際調査報告(ISR)、国際調査機関の見解書(WOSA)については、従来から、ePCT上でも閲覧・受領が可能でしたが、2025年3月のePCTのバージョンアップ(version 4.15)によって、XML形式での取得が可能になっています。

あわせて、これまで郵送による発送よりも遅れて行われていたePCTへの書類の格納は、本試行の開始により、郵送による発送に遅れることなく同タイミングで行われる予定です。

(※)アクセス権の設定については以下の<ステップ3>「ePCTアクセス権」の取得をご参照ください。

ePCTを利用したWIPO国際事務局(IB)との通信手段

[更新日 2025年12月25日]

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