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国際活動と協力

マイアミ会合 (第16回三極特許庁長官会合:1998年11月12−13日)
結果概要

<この記事に関する問い合わせ先>

 特許庁総務部国際課
 〒100-8915 東京都千代田区霞が関3−4−3 
 電話:03−3581−1898
 FAX:03−3581−0762
 電子メール:PA0810@jpo.go.jp



 1998年11月12-13日に米国マイアミにて三極特許庁長官会合が開催され、主として次の点に合意した。

1. サーチ結果交換
 三極特許庁は、新たな三極共同サーチを研究/試験ベースとして1999年に実施する。この三極共同サーチでは1999年第2四半期から全ての技術分野で行い、第一段階として、約半年で150〜200の案件を取り扱う。
対象案件の概要は以下の通り。

(1) 第一国として、ヨーロッパ特許庁、米国特許商標庁又は日本特許庁に出願されたものであること。
(2) 対応する出願が他二国に出願されること。
(3) 出願された案件の対応するクレームは同じ発明に基づくこと。

2. サーチ及び審査の相互理解
 マルチメディア分野の特許審査官を対象に三極特許庁間で交流を行う。
 我が国の提案に基づき、遺伝子特許(ゲノム プロジェクトで得られるDNA断片)について、三極特許庁で、特許付与の要件に関する比較研究を行うこととする。

3. 電子出願、ネットワーク及びデータ交換
 三極特許庁間の電子的データ交換や特許庁とユーザ間の電子出願についての技術的事項の共通化の必要性について確認した。特に、三極特許庁間の電子的データ交換については、実現に必要な技術的事項について確認した。
 1998年に実現した三極特許庁ネットワークを1999年にWIPOの国際事務局に拡張する。
 電子的データ交換のメカニズムについて、まずPUSHメカニズム、続いてPULLメカニズムを1999年内に実現させる。
 1999年1月に日本特許庁、ヨーロッパ特許庁間で優先権書類のCD-Rによる交換を開始する。米国特許商標庁、WIPOも今後参加する。サーチデータ・審査データの交換を1999年から積極的に進める。

4. PCTオートメーションプロジェクト
 WIPOへのPCT機械化に関する共同構想に合意した。計画の実施と時期についてはWIPOの決定事項であると確認した。

5. 特許情報普及
 三極各特許庁は、他の二庁から交換で入手したデータを、インターネットを通じて自由に提供できることとする。
 三極特許庁は、GLOBALPatのCD-ROM製造を終了させるために必要な措置を検討する。

6. ファーストページデータベース
 三極特許庁は、今後もファーストページデータベースを作成する。

7. 遺伝子配列データベース
 米国特許商標庁は、PatentInソフトウエアの最新バージョンが完成次第、日本特許庁、ヨーロッパ特許庁に対して送付する。
 三極特許庁は、特許遺伝子配列の寄託制度の必要性、及びインターネット版PatentInソフトウエアについて、DNAデータバンクであるDDBJ/EMBL/GenBankと早急に会議を行う。

8. Fターム翻訳
 米国特許商標庁は、翻訳終了した全てのFタームテーマを、1999年1月末までに日本特許庁、ヨーロッパ特許庁に送付するとともに、三極特許庁は、翻訳のレビュー及びその普及について次の三極特許庁専門家会合で議論する。
 日本特許庁は、今後Fタームが改訂された場合には、翻訳のアップデートを行う。
 三極特許庁は、Fターム翻訳プロジェクトの第2段階として、FI翻訳を行う。

9. マネージメント情報交換
 世界規模の出願予測研究を三極特許庁で共同実施することについて米国特許商標庁から提案があり、今後三極特許庁内で検討する。
 三極特許庁に関する統計・出願予測に関する専門家レベルのワーキンググループを今後毎年行う。
国際事務局(International Bureau):世界知的所有権機関(WIPO)において、国際出願事務を担当する部局。
PUSHメカニズム:システム間でデータやメッセージの交を行うための方法。システム間で自動的にデータ交換を行う。
PULLメカニズム:ユーザがシステムからデータを引き出す方法。通常ID等を使ってユーザ認証を行い、許可されたユーザのみがアクセスできる。
GLOBALPat:欧州特許庁、米国特許商標庁が発行する特許文献の書誌的事項、要約、代表図面を英文で1ページにまとめたもの。日本特許庁が発行する特許文献の書誌的事項、要約、代表図面を英文で1ページにまとめたものはPAJ(Patent Abstract of Japan)と呼ばれる。
ファーストページデータベース:特許文献の書誌的事項、要約、代表図面を英文で1ページにまとめたもの。First Page Data Baseの頭文字を取って、FPDBとも表記される。日本特許文献のファーストページデータベースはPAJ(Patent Abstract of Japan)、米国、欧州の特許文献のものは、GLOBALPatと呼ばれる。
PatentInソフトウェア:特許出願書類に必要な遺伝子配列表を作成するためのソフトウェア。遺伝子配列表のフォーマットに関するPCT規則に対応している。
DDBJ:DNA Data Bank of Japan 文部省国立遺伝学研究所のDNAデータバンク。EMBL, GenBankとともに国際DNAデータベースを構築している。
EMBL:欧州分子生物学研究所。この研究所内の欧州生命情報学研究所に欧州のDNAデータバンクがある。
GenBank:米国立医学図書館に設置された国立バイオテクノロジー情報センターにある米国のDNAデータバンク。
FI:File Indexの略。IPC(国際特許分類)を日本特許庁において審査官用に更に詳細に分類したもの。

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