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糟谷長官 就任挨拶

令和2年7月20日

この度、7月20日付けで特許庁長官を拝命いたしました。

日本経済は、新型コロナウイルス感染症により極めて大きな影響を受けました。社会全体の生活様式についても、テレワークを始めとするリモート化やデジタル化の流れが一気に加速しました。

経済社会全体が変容する中、山積する社会的な課題に対応する上で、新しいビジネスを生み出し、経済を維持・発展させていく力である、イノベーションの重要性は、これまで以上に高まっています。

リーマンショックにより落ち込んだ研究開発投資は、海外では早期に回復しましたが、日本では回復に数年を要しました。この結果、日本企業はイノベーションに遅れをとったのではないか、との指摘もあります。

コロナの影響により、今年4、5月の特許出願件数は対前年比で減少しています。このこと自体を心配するよりも、リーマンショック後のようなイノベーションの遅れを繰り返さないことが肝要です。特許庁としても、イノベーションを促進し、産業の発展に寄与するという自らの役割を十分に果たしていきたいと考えています。

以上の認識の下、特許庁は、次の取組を進めていきます。

「世界最速・最高品質」の審査を引き続き堅持すべく、審査体制を維持・強化します。また、AI・IoT技術の時代にふさわしい特許制度の整備や、地域経済を支えイノベーション創出を担う中小・スタートアップ企業の支援にスピード感をもって取り組みます。加えて、経済のリモート化に対応するため、特許庁における申請手続等の一層のデジタル化についても検討を進めます。

社会が大きく変容している中、知財行政に課せられた役割の重要性を十分に認識し、引き続き、日々変化するユーザーニーズに柔軟に対応してまいります。

末筆になりますが、知財行政に引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の益々のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

特許庁長官 糟谷敏秀

[更新日 2020年8月3日]