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2020年11月12日
特許庁、各経済産業局及び内閣府沖縄総合事務局は、知的財産(知財)をビジネスの味方にして上手く活用するきっかけを作っていただくことを目的に、全国各地で「知財のミカタ~巡回特許庁~」を開催しています。
今回が初めての開催となる秋田県では、11月5日(木)にイベントを開催し、約60名の方にご参加いただきました。
メインセッションでは、「デザインが経営を強くする~ユニ・チャームのデザイン経営~」と題して、ユニ・チャーム株式会社常務執行役員の岩田淳氏を基調講演者として迎え、ユニ・チャーム株式会社のカスタマー視点にたったデザイン経営の取り組みについて紹介していただき、西垣審査業務部長・特許庁デザイン経営プロジェクトチームCDO補佐官との対談を通じて、中小企業がデザイン経営に取り組むために必要な考え方やデザイン経営に求められる知財の役割についてご講演いただきました。
また、サブセッションでは、「感性情報に基づく商品開発・ブランド経営」と題し、信州大学学術研究・産学官連携推進機構教授・学長補佐の林靖人氏を迎え、ブランドやマーケティングに関する研究の成果について紹介していただき、デザイン経営や知財の前提となる人の「認知」の特徴や強み・弱みについて理解をした商品開発、それに伴う顧客との関係づくり・企業ブランドづくりについてご講演いただきました。
聴講者からは、「企業の知財戦略や知財ミックスによる権利化と活用について、大変参考になった。」「知財の切り口をきっかけにして、自社の経営やデザインに関して核となるようなアイディアに触れられ、大変勉強になった。」といった感想が寄せられました。
今後は、以下の都市で開催を予定しています。みなさまのご参加をお待ちしています。
挨拶を行う西垣審査業務部長・特許庁デザイン経営プロジェクトチームCDO補佐官
挨拶を行う秋田県地域産業振興課長 羽川氏
ユニ・チャーム株式会社 常務執行役員 岩田 淳 氏
西垣審査業務部長・特許庁デザイン経営プロジェクトチームCDO補佐官
講演を行う岩田氏
信州大学 学術研究・産学官連携推進機構 教授・学長補佐 林 靖人 氏
講演を行う林氏
講演を行う高橋氏
講演を行う武藤氏
講演を行う齋藤氏
地域ブランドをビジネスに活かすヒントがわかる事例や、地域団体商標マークの活用事例をご紹介するパネル展示を行いました。また、GIマークに関する展示を行いました。
「これも意匠!?」と題し、意匠法で保護されている商品と意匠権の活用方法や、改正意匠法による保護対象の拡大についてご紹介するパネル展示を行いました。
展示の様子①
展示の様子②
INPIT秋田県知財総合支援窓口と秋田県よろず支援拠点が、知的財産や経営に関する相談を受け付ける「何でも相談コーナー」を開設し、多くの来場者のみなさまにご活用いただきました。
[更新日 2020年11月12日]