特許庁ステータスレポート2019
67/130

b. 品質検証• 審査官による通知・査定等に係る書面を対象に(対象は無作為に抽出)、品質管理官がその通知・査定等が法令、審査基準等の指針にのっとって行われているかといった観点から、起案書発送前に監査を実施。• 様々なユーザーニーズを把握するため、企業との意見交換会、個別案件に関する情報提供の受付、海外ユーザーや小規模ユーザーを含むユーザー評価調査を実施。 [2-1-9図]• 2014年8月より産業構造審議会知的財産分科会の下に、外部有識者からなる審査品質管理小委員会を設置しており、当該小委員会の報告を踏まえ、特許・意匠・商標の審査の品質管理における取組を実施。4) 「デザイン経営」宣言特許庁は、2017年7月に経済産業省と合同で「産業競争力とデザインを考える研究会」を立ち上げ、2018年5月23日に報告書「『デザイン経営』宣言」*4を取りまとめ、公表した。本報告書では、デザインを企業価値向上のための重要な経営資源として活用する「デザイン経営」の手法及び効果、並びに、「デザイン経営」を推進するための政策提言について整理されている。本報告書の政策提言を受け、特許庁は、新技術による社会変革に対応したデザインやブランド形成に資するデザインを保護するための意匠制度の見直しの検討、及び、意匠の適切な開示要件の在り方に係る審査基準等の改訂の検討を行った他、下記の取組を実施した。 [2-1-10図] [写真1]• デザイン経営プロジェクトチームの発足(第2部第3章1.7)。• 知財功労賞の新たな表彰区分として「デザイン経営企業」を創設。(i) 日中韓デザインフォーラム2018年5月、「デザイン経営と意匠制度の未来」をテーマとして第9回「日中韓デザインフォーラム」を東京で開催した。フォーラムでは、宗像特許庁長官による開会挨拶の後、デザインを経営資源の一つとして活用する日中韓のグローバル企業の経営幹部や各国政府の意匠担当幹部による講演等を通して、企業における「デザイン経営」の実践や意匠制度の活用について、活発な議論が行われた。[写真2] [写真3]Design for Brandingブランド構築に資するデザインDesign for Innovationイノベーションに資するデザインEect of “Design-Driven Management”「デザイン経営」の効果Figure 2-1-10 2-1-10図From left to right: Director General Lin (CNIPA), Commissioner Munakata (JPO), Director-General Sawai (JPO), and Director General Lee (KIPO).左から、リンCNIPA外観設計審査部長、宗像長官、澤井審査第一部長、リKIPO商標デザイン審査局長Picture 3  写真3Commissioner Munakata (JPO)宗像長官Picture 2  写真2Design-Driven Management報告書「デザイン経営」宣言Picture 1  写真1Examinations/Trials and Appeals 審査・審判67Part2 2018 Policy Outcomes第2部 2018年の施策成果JPO STATUS REPORT 2019*4日本語http://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る