異議の決定


異議2019-685006
12 rue d’Uzes, F-75002 PARIS
 商標権者  
BENDA BILI
東京都千代田区丸の内3丁目1番1号 国際ビルディング8階 曾我特許事務所
 代理人弁理士
曾我 道治
  
東京都千代田区丸の内3丁目1番1号 国際ビルディング8階 曾我特許事務所
 代理人弁理士
岡田 稔
  
東京都千代田区丸の内3丁目1番1号 国際ビルディング8階 曾我特許事務所
 代理人弁理士
坂上 正明
  
東京都千代田区丸の内3丁目1番1号 国際ビルディング8階 曾我特許事務所
 代理人弁理士
鈴木 昇
  
東京都千代田区麹町4-2-6 住友不動産麹町ファーストビル
 商標登録異議申立人  
株式会社セザンヌ化粧品


 国際登録第1312614号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて,次のとおり決定する。



 結 論
  
 国際登録第1312614号商標の商標登録を維持する。



 理 由
  
第1 本件商標
 本件国際登録第1312614号商標は,別掲1のとおりの構成よりなり,2015年(平成27年)9月16日及び同年11月19日にFranceにおいてした商標登録出願に基づいてパリ条約第4条による優先権を主張し,2016年(平成28年)1月21日に国際商標登録出願,第3類「Eau de parfum.」を指定商品として,平成31年2月13日に登録審決,令和元年5月10日に設定登録されたものである。
 
第2 引用商標及び引用標章
 登録異議申立人(以下「申立人」という。)が,本件商標に係る登録異議申立ての理由において引用する商標及び標章は,以下のとおりであり,商標についてはいずれも現に有効に存続しているものである。(以下,引用商標1ないし引用商標3をまとめて「引用商標」ということがある。)
1 登録第1053694号商標(以下「引用商標1」という。)
 商標の態様:別掲2のとおり
 出願日:昭和46年8月9日
 設定登録日:昭和49年2月4日
 書換登録日:平成17年2月23日
 指定商品:第3類「せっけん類,化粧品,香料」
2 登録第1795273号商標(以下「引用商標2」という。)
 商標の態様:別掲3のとおり
 出願日:昭和57年10月18日
 設定登録日:昭和60年7月29日
 書換登録日:平成17年11月16日
 指定商品:第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類」
3 登録第5397344号商標(以下「引用商標3」という。)
 商標の態様:別掲4のとおり
 出願日:平成21年5月1日
 設定登録日:平成23年3月11日
 指定商品:第3類「化粧品,せっけん類,香料類,つけづめ,つけまつ毛,化粧用コットン」
4 引用標章
 引用標章は,「CEZANNE」の欧文字(以下「引用標章1」という。)及び「セザンヌ」の片仮名(以下「引用標章2」という。)からなり,いずれも申立人が「化粧品」を表示するものとして,需要者の間に広く認識されているとする標章である(以下,引用標章1及び引用標章2をまとめて「引用標章」ということがある。)
 
第3 登録異議の申立ての理由
 申立人は,本件商標は,商標法第4条第1項第11号,同項第10号及び同項第15号に該当するものであるから,同法第43条の2第1号により,その登録は取り消されるべきであると申立て,その理由を要旨以下のように述べ,証拠方法として甲第1号証ないし甲第48号証(枝番号を含む。)を提出した。
1 商標法第4条第1項第11号について
 本件商標は,2文字目の「E」の上にアクサン記号が付された「SEZANE」の欧文字からなるものであり,語末の「-ne」はフランス語読みで「ヌ」又は「ンヌ」と発音されることから,本件商標からは「セザンヌ」との称呼が生じる。実際,本件商標は,日本において既に使用されており,取引において「セザンヌ」と呼称されている。一方。引用商標は,いずれも欧文字「CEZANNE」を要部とするものであり,引用商標からも,本件商標と同じく「セザンヌ」との称呼が生じる。
 また,引用標章は,化粧品の分野において申立人の周知商標であるところ,本件商標と引用商標の称呼「セザンヌ」からは,「申立人及び申立人の商品」との同一の観念が生じる。さらに,本件商標と引用商標の文字部分は,共にフランス語であり,つづりの相違も2文字にすぎないことから,外観上共通の印象を与える。
 したがって,本件商標と引用商標とは,称呼・観念及び外観において類似の商標である。また本件商標は,引用商標の指定商品中,第3類「化粧品」と同一又は類似の商品「Eau de parfum」を指定するものである。
 以上より,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当する。
2 商標法第4条第1項第10号について
 引用標章は化粧品の分野において,申立人の周知商標であるところ,本件商標からはそのつづり上,同じ「セザンヌ」との称呼が生じ,実際上も,本件商標は,日本において「セザンヌ」と呼称されている。また,当該称呼からは,「申立人及び申立人の商品」との同一の観念が生じる。
 したがって,本件商標と引用標章は,称呼及び観念において類似の商標である。また,本件商標の指定商品は,引用標章が使用されている化粧品と類似する商品である。
 以上より,本件商標は,商標法第4条第1項第10号に該当する。
3 商標法第4条第1項第15号について
 引用標章は,化粧品の分野において申立人の周知商標であるところ,本件商標からはそのつづり上,同じ「セザンヌ」との称呼が生じ,実際上も,本件商標は,日本において「セザンヌ」と呼称されている。
 化粧品の分野において,欧文字のブランド名は,広告や口コミ等において片仮名で表記されることが多い。また,メイクアップ用品等の化粧品を販売している会社は,同じブランド名の下にフレグランス商品(香水,オードパルファン等)も販売していることが多く,これらの商品は共にデパート・ドラッグストア・オンラインストア等で販売され,雑誌やインターネット等で広告され,需要者も共通している。
 したがって,引用標章と同一の称呼を生ずる本件商標を,その指定商品に使用した場合,これに接した取引者・需要者は,その商品が申立人の販売に係る商品であるものと,商品の出所について誤認混同するおそれが高いものである。特に,需要者が広告等で用いられる「セザンヌ」との称呼に基づき商品を選択・購入する際には,誤認混同のおそれは極めて高いものとなる。
 以上より,本件商標は,他人の業務に係る商品と混同を生ずるおそれがあり,商標法第4条第1項第15号に該当する。
 
第3 当審の判断
1 引用標章の周知性について
(1)申立人提出の甲各号証及び同人の主張によれば,次の事実を認めることができる。
 ア 「セザンヌ化粧品」は,株式会社井田両国堂により,昭和39年に発売された。その後,申立人は,平成4年に株式会社井田両国堂より分離し,引用標章に係る化粧品(以下「申立人商品」という。)の販売を継続している(甲5,甲6,甲10)。
 イ 申立人商品は,全国のスーパー,ドラッグストア等で販売されている(甲7)。
 ウ 申立人商品を陳列する商品棚及び申立人商品には「CEZANNE」の文字が表示されており,申立人のリーフレット及び申立人商品を紹介した雑誌には化粧品と思しき商品写真と共に「CEZANNE」及び「セザンヌ」の文字が表示されている(甲8~甲11,甲17の2~4・6)。
 エ メークアップの分野において,申立人商品の2016年(平成28年)ないし2018年(平成30年)の販売実績は31億3千万円から45億円であり,メーカーシェア及びブランドシェアは0.6%~0.7%である(甲12)。
 オ 2016年(平成28年)11月5日付けウェブマガジン「エマリー」のウェブサイトにおいて,「【JC/JK1000人アンケート】みんなが使っている化粧品ブランドは?」の見出しの下,「女子中高生が使っているコスメランキング」において,申立人商品は第4位である(甲13)。
 また,2017年(平成29年)11月6日付けソフトブレーン・フィールド株式会社のプレスリリース「『働く女性のリアルライフ』プチプラコスメ偏 ~30代~50代働く女性,コスメの情報入手・購入いずれも『ドラッグストア』がトップ~」の見出しの下,「3.プチプラコスメのブランドの中で,一番のおすすめブランドは?」の項において申立人商品は6番目に表示され「3.9%」の記載がある(甲14)。
 カ 申立人は,2017年(平成29年)12月より2018年(平成30年)10月にかけてJRの駅,空港等13か所において申立人商品の看板広告を行った(甲15)。
 キ 2014年(平成26年)以降,雑誌,ウェブ媒体に掲載された申立人商品の販売実績表(甲17の1)には,日付,媒体名,出版社,企業名,品名の記載はあるが,それらの事実を裏付ける証左は提出されていない。また,雑誌の一部には引用標章2の「セザンヌ」も掲載されている(甲17の2)が,それらは2018年(平成30年)6月から2019年(平成31年)2月までの短期間のものである。
 ク 2018年(平成30年)3月15日ないし同月18日に開催された,第18回JAPANドラッグストアショーにおいて,株式会社井田両国堂が出展したことは認められるものの(甲18の1),「CEZANNE」の表示のある化粧品の陳列棚の写真(甲19)は,撮影日が不明であり,上記展示会との関連は明らかではない。
(2)上記(1)によれば,引用標章は,昭和39年に株式会社井田両国堂によって使用が開始され,現在においては,申立人商品において使用されており,申立人商品は,主にスーパーやドラッグストア等で販売されているところ,女子中高生が使っているコスメランキングにおいて,申立人商品は第4位であることや,30代ないし50代の働く女性を対象とした「プチプラコスメでおすすめブランド」調査において,申立人商品が6番目に3.9%の数字とともに表示されており,申立人商品がある程度の人気を博しているといえることから,申立人商品は,化粧品の需要者の間ではある程度知られていることはうかがえる。
 しかしながら,申立人商品の市場シェアは0.6%~0.7%と低く,登録審決時までの申立人商品の広告もJRの駅,空港等の限られた場所での看板広告であり,その数も13か所と決して多いものではない。
 また,申立人商品の販売実績表を裏付ける証左は提出されておらず,申立人商品及び「セザンヌ」の文字が雑誌に掲載されている事実は認め得るものの,その掲載期間は,1年にも満たない。そして,当該雑誌等を見るに,申立人商品は,多数取り上げられている化粧品の1つとして掲載されているにすぎず,申立人商品のみが大きく取り上げられているような記事は確認できない。
 そうすると,申立人の提出した証拠からは,引用標章は,申立人商品を表示するものとして,本件商標の登録出願時及び登録審決時において,我が国の需要者の間にある程度知られていたことはうかがえるものの,広く認識されていたと認めることはできない。
 その他,引用標章が,申立人商品を表示するものとして,本件商標の登録出願時及び登録審決時において,我が国の需要者の間に広く認識されていたと認める事情はない。
2 商標法第4条第1項第11号該当性について
(1)本件商標
 本件商標は,別掲1のとおり,凹凸のある線で書された「SEZANE」(2文字目の「E」にはアクサンテギュが付されている。以下同じ。)の欧文字からなるところ,該文字は,一般的な辞書に載録されてなく,また,特定の意味合いを有する語として一般に知られている語であるとも認められないものであるから,一種の造語として理解されるとみるのが相当である。
 そして,欧文字からなる造語については,これを称呼する場合には,我が国において親しまれたローマ字の読み又は英語における発音に倣って称呼されるものであるから,本件商標からは,「セザネ」又は「セザン」の称呼が生じるものである。
 また,本件商標の指定商品を取り扱う業界においては,商標等にフランス語を用いることがしばしば見受けられ,さらに,本件商標は,2文字目の「E」の文字にアクサンテギュが付されていることから,本件商標は,フランス語風に,「セザヌ」の称呼をも生じるというのが相当である。
 してみれば,本件商標は,その構成文字に相応して,「セザネ」,「セザン」又は「セザヌ」の称呼を生じ,特定の観念を生じないものである。
(2)引用商標
 ア 引用商標1及び引用商標2について
 引用商標1は,別掲2のとおり,「CEZANNE」の欧文字からなり,引用商標2は,別掲3のとおり,「CEZANNE」の欧文字と「セザンヌ」の片仮名を上下二段に書してなるところ,それらの構成中の「CEZANNE」及び「セザンヌ」の文字は,フランスの画家として著名な「セザンヌ(Paul Cezanne(6文字目の「e」にはアクサンテギュが付されている。以下同じ。))」を容易に想起させるものである。
 してみれば,引用商標1及び引用商標2は,その構成文字に相応して「セザンヌ」の称呼を生じ,フランスの画家として著名な「セザンヌ(Paul Cezanne)」の観念を生じるものである。
 イ 引用商標3について
 引用商標3は,別掲4のとおり,「ずっと安心、ずっとキレイ」の文字と「CEZANNE」の欧文字を上下二段に書してなるところ,下段の「CEZANNE」の欧文字は,上段の文字部分より,やや大きく目立つように書されており,また,上段の「ずっと安心、ずっとキレイ」の文字と下段の「CEZANNE」の文字とに観念的なつながりも見いだすことはできない。
 そうすると,引用商標3に接する取引者,需要者には,下段に大きく書された「CEZANNE」の文字が商品の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものであるから,当該「CEZANNE」の文字部分を要部として抽出し,これを他人の商標と比較して,商標の類否を判断することが許されるものである。
 してみれば,引用商標3は,構成全体から生じる「ズットアンシンズットキレイセザンヌ」の称呼のほか,要部である「CEZANNE」の文字部分に相応して「セザンヌ」の称呼を生じ,当該文字は,上記アと同様の理由で,フランスの画家として著名な「セザンヌ(Paul Cezanne)」の観念を生じるものである。
(3)本件商標と引用商標との類否について
 本件商標と引用商標の類否について検討すると,本件商標と引用商標とは,外観においては,上記(1)及び(2)のとおりの構成からなるところ,その全体の構成態様や構成中の欧文字部分の語頭の「S」と「C」の相違,「N」の欧文字の数の相違など明らかな差異を有するものであるから,外観上明確に区別できるものである。
 次に,称呼においては,本件商標からは「セザネ」,「セザン」又は「セザヌ」の称呼を生じ,引用商標からは「セザンヌ」の称呼を生じるところ,「セザネ」の称呼と「セザンヌ」の称呼との比較においては,それぞれの構成音及び構成音数の相違により,明らかに聴別できるものである。
 また,「セザン」の称呼と「セザンヌ」の称呼との比較においては,「ヌ」の音の有無に差異があり,「セザヌ」の称呼と「セザンヌ」の称呼との比較においては,「ン」の音の有無に差異があるところ,これらの差異音が,共に3音と4音という短い音構成において,称呼全体に及ぼす影響が少ないものとはいい難く,それぞれを一連に称呼するときは,全体の語調,語感が相違し,明らかに聴別できるものである。
 そして,観念においては,本件商標からは特定の観念を生じないのに対し,引用商標は,フランスの画家として著名な「セザンヌ(Paul Cezanne)」の観念を生じるものであるから,両者は,観念上相紛れるおそれはない。
 そうすると,本件商標と引用商標とは,外観,称呼及び観念のいずれの点からみても,相紛れるおそれのない非類似の商標と判断するのが相当である。
(4)まとめ
 以上のとおり,本件商標と引用商標とは非類似の商標であるから,本件商標の指定商品と引用商標の指定商品が同一又は類似の商品であるとしても,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当しない。
 なお,申立人は,本件商標は,ポーチや文房具に使用され,その片仮名表記は「セザンヌ」であり,本件商標のブランドを紹介する個人のブログやウェブマガジンにおいても,本件商標の片仮名表記は,「セザンヌ」となっていることから,「セザンヌ」の称呼が生ずることが明らかであって,本件商標と引用商標とは称呼において同一である旨主張しているところ(甲42~甲45),仮に本件商標が「セザンヌ」と称呼され,引用商標と称呼を同じくするとしても,上記(3)のとおり,本件商標と引用商標とは,外観上明確に区別でき,観念においても相紛れるおそれのないものであるから,外観,称呼,観念等によって取引者に与える印象,記憶,連想等を総合して判断すれば,両者は,相紛れるおそれのない非類似の商標であるというべきである。
 したがって,申立人の主張は採用することができない。
3 商標法第4条第1項第10号該当性について
(1)引用標章の周知性について
 上記1のとおり,引用標章は,申立人の業務に係る商品(化粧品)を表示するものとして,本件商標の登録出願時及び登録審決時に我が国の需要者の間に広く認識されているものとは認められない。
(2)本件商標と引用標章との類否について
 ア 本件商標について
 本件商標は,別掲1のとおり,凹凸のある線で書された「SEZANE」の欧文字からなり,上記2(1)のとおり,「セザネ」,「セザン」又は「セザヌ」の称呼を生じ,特定の観念を生じないものである。
 イ 引用標章について
 引用標章1は,前記第1の4のとおり,「CEZANNE」の欧文字よりなるところ,引用商標1,引用商標2の上段及び引用商標3の下段の欧文字とつづり字を同じくするものであり,また,引用標章2は「セザンヌ」の片仮名よりなるものであって,引用商標2の下段の片仮名と構成文字を同じくするものである。
 そうすると,引用標章は,上記2(2)と同様の理由でその構成文字に相応した「セザンヌ」の称呼を生じ,フランスの画家として著名な「セザンヌ(Paul Cezanne)」の観念を生じるものである。
 ウ 本件商標と引用標章との類否について
 本件商標と引用標章との類否について検討するに,上記イのとおり,引用標章1は引用商標1,引用商標2の上段及び引用商標3の下段の欧文字とつづり字を同じくするものであって,引用標章2は,引用商標2の下段の片仮名と構成文字を同じくするものである。
 そうすると,本件商標と引用標章を比較しても,上記2(3)と同様の理由により,外観,称呼及び観念のいずれの点からみても,相紛れるおそれのない非類似の商標と判断するのが相当である。
(3)小括
 上記(1)のとおり,引用標章は申立人の業務に係る商品を表示するものとして,本件商標の登録出願時及び登録審決時に我が国の需要者の間に広く認識されているものとは認められず,また,本件商標と引用標章は非類似であるから,本件商標の指定商品と引用標章の使用に係る申立人商品が同一又は類似の商品であるとしても,本件商標は,商標法第4条第1項第10号に該当しない。
4 商標法第4条第1項第15号該当性について
 上記1のとおり,引用標章は,申立人の業務に係る商品を表示するものとして本件商標の登録出願時及び登録審決時に我が国の需要者の間に広く認識されているものとは認められない。
 また,上記3のとおり,本件商標と引用標章とは非類似の商標であり,その類似性の程度は低いものである。
 そうすると,本件商標は,これをその指定商品について使用しても,その取引者及び需要者をして,当該商品が申立人の業務に係る商品であると誤信させるおそれがある商標ではなく,また,当該商品が申立人との間にいわゆる親子会社や系列会社等の緊密な営業上の関係又は同一の表示による事業を営むグループに属する関係にある営業主の業務に係る商品であると誤信させるおそれがある商標ともいえないから,申立人又は同人と経済的若しくは組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように,商品の出所について混同を生ずるおそれがある商標ではない。
 したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第15号に該当しない。
5 むすび
 以上のとおり,本件商標の登録は,商標法第4条第1項第11号,同項第10号及び同項第15号のいずれにも違反してされたものとはいえず,他に同法第43条の2各号に該当するというべき事情も見いだせないから,同法第43条の3第4項の規定により,その登録を維持すべきである。
 よって,結論のとおり決定する。
 


        令和 2年 3月30日

     審判長  特許庁審判官 岩崎 安子
          特許庁審判官 平澤 芳行
          特許庁審判官 大森 友子

 
別掲1(本件商標)
 
別掲2(引用商標1)
 
別掲3(引用商標2)
 
別掲4(引用商標3)
 
 
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〔決定分類〕T1651.251-Y  (W03)
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上記はファイルに記録されている事項と相違ないことを認証する。
認証日 令和 2年 3月30日  審判書記官  蓮池 睦人