審決


不服2022-650048

Hardturmstrasse 181,CH-8005 Zurich(CH)
 請求人
Cabosse Naturals Switzerland AG
  
東京都新宿区四谷4丁目28番4号 YKBエンサインビル3階 橘国際特許事務所
 代理人弁理士
橘 哲男
  


 国際登録第1519181号に係る国際商標登録出願の拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。



 結 論
  
 本件審判の請求は、成り立たない。



 理 由
  
1 本願商標
 本願商標は、「CASCARA」の欧文字を横書きしてなり、第1類「Chemical compositions and additives made from cocoa shell or cocoa pod for use in the manufacture of food and beverages, including pectin for the food industry or for other industrial purposes; chemical additives for use in the manufacture of food and beverages; cocoa shell pulp for use in further manufacture; artificial sweeteners made from cocoa shell or cocoa pod used as ingredients in the food, drinks, pharmaceutical and feed industry.」を指定商品として、2019年(令和元年)5月22日にBeneluxにおいてした商標登録出願に基づいてパリ条約第4条による優先権を主張し、同年11月15日に国際商標登録出願されたものである。
 本願は、2021年(令和3年)5月28日付けで暫定拒絶通報の通知がされ、令和3年8月20日付けで意見書が提出されたが、2022年(令和4年)3月31日付けで拒絶査定がされ、これに対して令和4年6月16日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。
 
2 原査定の拒絶の理由の要点
 原査定は、「本願商標は、「CASCARA」の文字を普通に用いられる方法で書してなるところ、当該文字は「ロッキー山脈に生息する熱帯樹木の総称で、乾燥した樹皮は通じ薬として用いられる植物の名称」の意味を有する英単語であり、「CASCARA」の樹皮を乾繰させたものを表す「cascara sagrada」と同義語である。そして、本願指定商品に関する分野では、「CASCARA」の表音である「カスカラ」の文字、及び「cascara sagrada」の表音である「カスカラサグラダ」の文字が、医薬品やサプリメント等の原材料として使用されている実情がある。このような状況を考慮すると、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する需要者、取引者は、「CASCARAを原材料とする商品」であることを認識、理解するにとどまり、本願商標を「CASCARAを原材料とする商品」以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生ずるおそれある。したがって、本願商標は、商標法第第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
 
3 当審における審尋
 当審において、令和5年3月8日付け審尋により、別掲に掲げる事実を記載した上で、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとの暫定的見解を示し、期間を指定した上で請求人に対し意見を求めた。
 
4 審尋に対する請求人の回答の要旨
 請求人は、前記3の審尋に対し、令和5年6月13日付けで回答書を提出し、要旨以下のとおり意見を述べた。
(1)審尋では、ほんの十数例の、極めて専門性が高いインターネット上の使用例を根拠として挙げている。インターネットを駆使しても、たった十数件しか探し出すことができないとすると、そのような語は、社会全体に通用しているとは認め難く、むしろ自他商品識別力を積極的に肯定するための根拠とするのが自然である。
(2)飲食料品業界における取引者、需要者は、一般的な注意力を持つに過ぎないものであるため、使用例に挙げられたような極めて高度、かつ、専門的な知識に対しては到底理解が及ばない。
 
5 当審の判断
(1)商標法第3条第1項第3号の考え方について
 商標法第3条第1項第3号に掲げる商標が商標登録の要件を欠くとされているのは、このような商標は、商品の産地、販売地その他の特性を表示記述する標章であって、取引に際し必要適切な表示としてなんぴともその使用を欲するものであるから、特定人によるその独占的使用を認めるのを公益上適当としないものであるとともに、一般的に使用される標章であって、多くの場合自他商品識別力を欠き、商標としての機能を果たし得ないものであることによるものと解される。
 そうすると、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するというためには、本願商標が、その指定商品との関係で、その商品の産地、販売地、品質、形状その他の特性を表示記述するものとして取引に際し必要適切な表示であり、本願商標の指定商品の取引者、需要者によって本願商標がその指定商品に使用された場合に、将来を含め、商品の上記特性を表示したものと一般に認識されるものであれば足りると解される(昭和53年(行ツ)第129号判決、平成27年(行ケ)第10107号判決。)。
(2)商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号該当性について
 本願商標は、上記1のとおり、「CASCARA」の欧文字を横書きしてものであり、「CASCARA」の欧文字を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標であると認められる。
 そして、当該文字は、「西和中辞典」(株式会社小学館発行)によれば、「殻,外皮,さや」等の意味を有するスペイン語であり、別掲に記載のインターネット情報、雑誌、新聞記事情報によれば、「CASCARA」の文字及びその表音である「カスカラ」の片仮名は、飲食料品を製造、販売する業界において、「コーヒーの果実の中にあるコーヒー豆(種子)を取り除く工程で分離した外側の果皮と果肉の部分」を表すものとして使用されており、当該「カスカラ」を煮出してお茶として飲む「カスカラティー」や、「カスカラ」を使用した「カスカラシロップ」、「カスカラ」をパウダーにした「カスカラパウダー」等、「カスカラ」が飲食料品の原材料として使用され、取引されている実情が見受けられる。
 してみれば、「CASCARA(カスカラ)」の文字は、飲食料品を製造、販売する業界において、商品の原材料を表すものとして認識されるものとみるのが相当である。
 そして、本願商標の指定商品は、飲食料品の製造に用いる商品や、飲食料品の原材料として用いる商品、すなわち「飲食料品」と密接に関連する商品といえるものである。
 そうすると、「CASCARA」の文字からなる本願商標を、その指定商品中、「Chemical additives for use in the manufacture of food and beverages.(参考和訳:飲食物の製造用の化学添加剤)」に使用しても、これに接する取引者、需要者は、当該商品が、「カスカラを使用した飲食物の製造用の化学添加剤」であることを認識、把握するにとどまり、本願商標は、単に商品の品質、原材料を表すものにすぎないと判断するのが相当である。
 したがって、本願商標は、商品の品質、原材料を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標であって、取引に際し必要適切な表示として何人もその使用を欲するものというべきであるから、商標法第3条第1項第3号に該当し、また、本願商標を、その指定商品中、「カスカラを使用した「Chemical additives for use in the manufacture of food and beverages.」」以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生ずるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。
(3)請求人の主張について
 ア 請求人は、審尋では、極めて専門性が高いインターネット上の使用例を根拠として挙げており、しかもインターネットを駆使しても、たった十数件しか探し出すことができないとすると、そのような語は、社会全体に通用しているとはいい難い旨主張する。
 しかしながら、「CASCARA(カスカラ)」が飲食料品の原材料として使用され、紹介されている事例には、インターネット情報のみならず、新聞記事情報(別掲13、14)に加え、食やライフスタイル等に係る広く一般に知られた大衆紙又は大手出版社による雑誌(別掲8~12)も含まれており、これらは広く一般の目に触れる機会もあるというべきであるから、「CASCARA(カスカラ)」の語が社会に通用し得ないということはできない。
 イ 請求人は、飲食料品業界における取引者、需要者は、一般的な注意力を持つに過ぎないものであるため、使用例に挙げられたような極めて高度、かつ、専門的な知識に対しては理解が及ばない旨主張する。
 しかしながら、本願商標の指定商品は、「Chemical additives for use in the manufacture of food and beverages.」等、飲食物の製造等に用いられるものであって、その取引者、需要者は、一般の消費者というよりは、飲食物の製造業者や加工業者といった専門業者というべきであるから、一般的な注意力を有する者というよりは、飲食物やその原材料についての専門的知識を有する者が多く含まれるといえるものである。
 また、「CASCARA(カスカラ)」の文字が、広く一般の目に触れる機会もあることは、上記アのとおりである。
 してみれば、本願商標の指定商品の取引者、需要者が、本願商標の意味を理解できないということはできず、むしろ本願商標は、その指定商品との関係で、商品の品質、原材料を表示記述するものとして取引に際し必要適切な表示であり、また、本願商標の指定商品の取引者、需要者によって本願商標がその指定商品に使用された場合に、将来を含め、商品の品質や原材料を表示したものと一般に認識されるものというべきである。
 ウ 請求人は、中学2年生レベルの単語を網羅的に掲載している英和辞典において、「CASCARA」の語は掲載されていないから、我が国における取引者、需要者が、当該語を理解、把握することはできない旨主張する。
 しかしながら、本願商標の指定商品の取引者、需要者が、主に飲食物の製造業者等の専門業者であって、専門的知識を有する者が多く含まれることは上記イのとおりであるから、請求人が提示する英語辞典に「CASCARA」の語が掲載されていないことをもって、上記(2)の判断が左右されるものではない。
 エ したがって、請求人の上記主張は、いずれも採用することができない。
(4)まとめ
 以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するから、これを登録することはできない。
 よって、結論のとおり審決する。
 


        令和 5年 9月14日

     審判長  特許庁審判官 鈴木 雅也
          特許庁審判官 渡邉 あおい
          特許庁審判官 茂木 祐輔

 
 
別掲 飲食料品を製造、販売する業界において、「CASCARA」及び「カスカラ」の文字が、「コーヒーの果実の中にあるコーヒー豆(種子)を取り除く工程で分離した外側の果皮と果肉の部分」を表すものとして使用され、「カスカラ」が原材料として飲食料品に使用され、取引されている例
(下線は合議体が付与)
 1 「UP FOOD PROJECT」のウェブサイトにおいて、「- カスカラとは?歴史・廃棄問題・商品開発事例 -」の見出しの下、「カスカラとは」の項に、「コーヒーの果実は真っ赤なチェリーのような姿でコーヒー樹(コーヒーノキ)に実ることから、「コーヒーチェリー」と呼ばれます。このコーヒーの果実からコーヒー豆(種子)を取り出す時に分離した外側の果皮と果肉の部分を「カスカラ」と呼びます。“cascara”(※審決注:2文字目の「a」の上には、アクサンテギュが付されている。)と表記され、「皮」や「殻」を意味するスペイン語が由来となっています。中米ではカスカラと呼ばれていますが、南米のボリビアでは”sultana”(サルタナ)と呼ばれています。コーヒーの生産国では、乾燥させたカスカラを紅茶のように淹れて飲むことも多く、「カスカラ・ティー」や「コーヒーチェリー・ティー」などと呼ばれています。」及び「カスカラを活用した商品開発事例」の項に、「カスカラ入りシロップ」、「カスカラ入りアイスクリーム」、「カスカラ入りチョコレート」、「カスカラ入りビスコッティ」の記載がある。
 https://upfood.earth/about-cascara/
 2 「Rakuten」のウェブサイトにおいて、「海ノ向こうコーヒー カスカラシロップ 300ml」の見出しの下、「海ノ向こうコーヒー カスカラ(コーヒー果実)のフルーティーなカスカラシロップ ミャンマー シャン州 ユアンガンで育ったコーヒーの、真っ赤な果実を乾燥させて作られる「カスカラ」。 そんなカスカラをふんだんに使った、フルーティーなシロップです! アンズのようなさわやかな酸味と、すっきりとした甘味をお楽しみください。」及び「商品詳細」の項に、「名称:シロップ 原材料名:てんさい糖、レモン果汁、コーヒーの果皮」の記載がある。
 https://item.rakuten.co.jp/tonya/55604/
 3 「PRTIMES」のウェブサイトにおいて、「世界注目のスーパーフード「カスカラ」を使ったお茶を新発売 スペシャルティコーヒー専門GOOD COFFEE FARMS株式会社」の見出しの下、「グアテマラ発スペシャルティコーヒーを扱うGOOD COFFEE FARMS株式会社(略)は、スーパーフードとしても注目されているコーヒーベリー「カスカラ」を使用した「カスカラティー」を2020年10月より順次販売します。 【カスカラとは】 カスカラは、コーヒーチェリーの中にあるコーヒー豆(種子)を取り除く工程(精製処理)で、分離した外側の果皮と果肉を乾燥させたものです。カスカラはスペイン語で皮や殻を意味します。カスカラティーとは、コーヒーチェリーの果皮を乾燥させ、紅茶のようにティーにして飲むことからコーヒーチェリーティーとも呼ばれています。甘くサクランボのような香りがあり、飲みやすいのが特徴です。近年、カスカラの栄養素が注目されており、すでにアメリカなどでは多様に商品化されています。GOOD COFFEE FARMSのカスカラには、カフェインはほぼ含まれておらず、その代わり抗酸化作用が高いとされるポリフェノールを豊富に含んでいます。」の記載がある。
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000058169.html
 4 「コーヒータウン」のウェブサイトにおいて、「【カスカラ】コーヒーの皮と実からできるお茶の味は?アレンジレシピも」の見出しの下、「カスカラとは、コーヒーチェリーの種子を取り除いた、残りの果実や皮の部分です。コーヒーの精選工程で出た果実や皮を乾燥させて作られ、干しぶどうのような見た目をしています。これを湯に浸してお茶として飲みます。」、「カスカラの意味や語源」の項に、「コーヒーチェリーから取り出された種子がコーヒー豆になります。種子の他の部分、果肉や外皮を使用したものがカスカラです。スペイン語のCascaraが語源とされており、スペイン語では籾(もみ)や殻といった意味。カスカラを煮出して飲むのがカスカラティーで、コーヒーチェリーティーとも言います。」及び「5.フルーティなカスカラを楽しもう」の項に、「コーヒーチェリーから採れるカスカラは、コーヒーのような芳醇な香りを含みつつも甘くフルーティな紅茶のような味わいが楽しめます。シロップやパウダーもありますので、普段のティータイムやスイーツタイムに取り入れてみましょう。」の記載がある。
 https://www.ejcra.org/column/ca_146.html
 5 「Rakuten」のウェブサイトにおいて、「米国でスーパーフード認定されている高ポリフェノール食品」の見出しの下、「GOLDEN ROCK(R) カスカラパウダー 50g オーガニック フェアトレード スーパーフード 有機栽培コーヒー ミャンマー産 コーヒーチェリーティー」の項に、「こちらはオーガニックコーヒーGOLDEN ROCK(R)のコーヒー豆ができる過程で採れるカスカラ(コーヒーチェリー)をパウダーにしたものです。カスカラに含まれるポリフェノール量は赤ワインの26倍。そしてノンカフェインなので妊娠中や授乳中の方でも安心してお飲みいただけます。このパウダーを水や湯に混ぜるとノンカフェインのカスカラティーを作ることができます。」の記載がある。
 https://item.rakuten.co.jp/kohgen/c1-oc-cp-0050/(令和5年2月13日最終閲覧)
 6 「ADA FARM」のウェブサイトにおいて、「CASCARA - カスカラ」の見出しの下、「カスカラって何?」の項に、「コーヒーは、収穫したコーヒーノキの『果実』から取り出した『種』を原料とする飲み物です。その時に分別された『果皮や果肉』を乾燥したものはカスカラと呼ばれ、コーヒー輸入国や生産国では、紅茶やハーブティー感覚で楽しまれています。」及び「カスカラができるまで」の項に、「コーヒーは、生産地や農園によって生産工程が異なります。カスカラはその工程の中で作られるものなので、カスカラの作り方にもいろいろあります。」の記載がある。
 http://farmthefuture.jp/ada-coffee/cascara-カスカラ/
(※審決注:令和5年9月14日現在、上記URLにはアクセスできないものの、以下のURLで同様の記載を確認することができる。https://farmthefuture.jp/adacoffee/cascara/)
 7 「株式会社坂ノ途中」のウェブサイトにおいて、「カスカラってどんなもの?」の見出しの下、「坂ノ途中ではカスカラシロップやカスカラコーヒーチェリーティーなど、「カスカラ」を使った商品を販売しています。」、「カスカラって?」の項に、「「カスカラ」とは、コーヒーの実の皮と果肉部分を乾燥させたもの。スペイン語で「籾(もみ)」を意味するcascara(※審決注:2文字目の「a」の上には、アクサンテギュが付されている。)に由来します。」及び「カスカラは捨てられることがほとんど」の項に、「種子以外の皮と果肉の部分(=カスカラ)は、一部堆肥として活用されることもありますが、ほとんどが使い道がなくて捨てられてしまいます。見た目のとおり、さくらんぼのようなフルーティーな香りのカスカラ。これを何とか活用できないか。このカスカラの可能性を広げるため、さまざまに工夫して商品化したのが、コーヒーチェリーティ―、カスカラシロップ、カスカラパウダーといった商品です。」の記載がある。
 https://www.on-the-slope.com/articles/coffee/umi/articles-330003/
 8 「クロワッサン」(株式会社マガジンハウス、2022年5月25日号)の77頁において、「パティスリー SATSUKIの SATSUKIレーズンサンド」の見出しの下、「クッキー生地にカスカラパウダーを使うことで、香ばしくサクサクした食感に。カスカラとはコーヒー豆の果皮の部分で、もともとコーヒーの焙煎時に処分されていたものが、シロップやパウダーにして再利用されるようになり、今はスーパーフードとしても注目されている。」の記載がある。
 9 「はじめてのおうちカフェ入門 自宅で楽しむこだわりコーヒー」(株式会社マイナビ出版、2021年10月31日)の11頁において、「ポリフェノールを豊富に含んだコーヒーチェリーにも注目」の項に、「コーヒー豆になるのは、この果実の中にある種、それがグリーンビーンです。種を取り出す際に、果皮と果肉、その中の硬い殻(パーチメント)を取り除きます。その部分を乾燥させたものをカスカラ、またはギシルと言います。カスカラは紅茶やハーブティーのような風味があるため、コーヒーチェリーティーとも呼ばれています。また、近年ではカスカラの栄養素が認められ、スーパーフードとしても注目されています。」の記載及び上部の画像の下に、「左から、グリーンビーン、パーチメントコーヒー、カスカラカスカラは精製処理で分離した果皮と果肉を乾燥させたもの。スペイン語で皮や殻という意味。」の記載がある。
 10 「Hanako」(株式会社マガジンハウス、2022年11月号)の48頁において、「お菓子に合うお茶の淹れ方。」の見出しの下、「ハーブティー」の項に、「STEP #1 新鮮なハーブを用意する。…普通、廃棄されてしまうコーヒーチェリーの外皮、カスカラも入れて。」の記載及び「住む場所でとれたハーブを贅沢に使う。」の項に、「ハーブとコーヒーの焙煎で出るカスカラを合わせると味がまろやかになるのも新発見。」の記載がある。
 11 「ELLE gourmet」(株式会社ハースト婦人画報社、JULY 2021、No.24)の9頁において、「旬のコーヒー豆を2時間制のコースで堪能」の見出しの下、「「コーヒーコース 3種のコーヒーと季節のデザート」は、コーヒー豆の外皮と果肉を乾燥させたカスカラに季節の果実を合わせ、スパークリングに仕立てた一杯からスタート。」の記載がある。
 12 「&Premium(アンド プレミアム)」(株式会社マガジンハウス、2021年2月号)の69頁において、「WOODBERRY COFFEE ROASTERS ウッドベリーコーヒーロースターズ渋谷店」の見出しの下、「ブドウ原料のまろやかなウォッカを使ったエスプレッソマティーニに、カスカラ(コーヒーの果皮、果肉を乾燥させたもの)を使ったものまで幅広い。」の記載及び右側の画像の下に、「2 カスカラを使った2080」の記載がある。
 13 「静岡新聞」(2022年1月26日、朝刊 21頁)において、「静岡文化芸術大 フェアトレードで輸入 コーヒー果皮で学生“お茶”開発」の見出しの下、「静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生が25日、コーヒー生産時に廃棄される果皮部分を使った「カスカラティー」を商品開発し、学内でお披露目した。発展途上国の生産品を適正価格で取引するフェアトレード運動の一環で、同大生協などで2月1日から販売する。 「カスカラ」はコーヒー豆の周りに付いている果肉や皮を乾燥させたもの。カスカラを焙煎(ばいせん)して茶葉に加工した。商品はドリップパックの方式で、上から湯を注いで“お茶”をいれる。 廃棄されているカスカラの利用方法を考えたいと2020年4月、学生ら25人でつくる「カスから生まれるプロジェクト」を立ち上げた。中米コスタリカのコーヒー生産者らと学生がオンラインでやりとりし、フェアトレードのカスカラを輸入。パッケージはデザイン学部の学生が担当し、2種類を用意した。カスカラが日本ではあまり知られていないことから、分かりやすさや親しみやすさを意識した図柄にしたという。」の記載がある。
 14 「日本経済新聞」(2013年11月12日、地方経済面 四国 12頁)において、「アロバー、コーヒー豆の皮・果肉で飲料。」の見出しの下、「コーヒー豆販売のアロバー(高松市)は、コーヒー豆を精製する過程で出る皮などの部分から作った「カスカラ」を12月1日に発売する。熱湯で抽出して飲むと、ローズヒップティーのように酸味がきいた華やかな味わいという。コーヒーに比べてカフェインが少なく、妊婦や子どもも気軽に飲むことができる。 カスカラはコーヒーの果実から、コーヒー豆となる種の部分を取り出した後の皮と果肉を乾燥させたもの。カスカラ20グラムに500ミリリットルの熱湯を注ぐと、ワインのような濃い紫色の、見た目も鮮やかな飲み物になる。」の記載がある。
 
 
 
(行政事件訴訟法第46条に基づく教示)                この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。                 (この書面において著作物の複製をしている場合の御注意)        本複製物は、著作権法の規定に基づき、特許庁が審査・審判等に係る手続に必要と認めた範囲で複製したものです。本複製物を他の目的で著作権者の許可なく複製等すると、著作権侵害となる可能性がありますので、取扱いには御注意ください。
  
審判長 鈴木 雅也          
 出訴期間として在外者に対し90日を附加する。


〔審決分類〕T18  .13 -Z  (W01)
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上記はファイルに記録されている事項と相違ないことを認証する。
認証日 令和 5年 9月14日  審判書記官  眞島 省二