特許行政年次報告書2018年度版
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分野別に見た国内外の出願動向第5章特許行政年次報告書2018年版82環境に優しい材料やリサイクル・分別を考慮した技術を含む環境保護に関する出願は、日本からの出願が多いものの、近年は海外出願人からの件数増加が目立つ。②食品用紙器食品用紙器の市場は、国内需要は飽和状態である一方、世界市場の拡大が予測されている。フランスでは、使い捨てのプラスチック製カップや皿を禁止する法律を2016年に世界で初めて制定し、2020年までに全ての使い捨て食器類に生物由来の素材を50%以上使うことを義務付けている。このような環境に優しい材料からなる紙器が求められてきている。2017(見込)2021(予測)(年)05001,0001,5002,000(千トン)需要量2,50020152022(予測)(年)050100150(億ドル)市場規模200出願ファミリー件数出願年(優先権主張年)出願人国籍(地域)日本米国欧州中国韓国台湾欧州国籍248件15.9%中国籍154件9.9%韓国籍93件6.0%台湾籍41件2.6%マレーシア国籍1件0.1%その他38件2.4%合計日本国籍740件47.4%米国籍247件15.8%合計1,562件優先権主張1998-2015年(件)0204060801001201401601998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420157593116104957966706299113898812068817866今後、環境保護に関する規制は世界的に広がると考えられるため、容器包装の再生利用等の推進に努める必要がある。1-5-20図 食品用紙器の例1-5-21図 飲料・食品用紙カップの世界市場推移1-5-23図 環境保護に関する出願の国籍(地域)別出願ファミリー件数推移及び比率(日米欧中韓、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、メキシコへの出願)、出願年(優先権主張年):1998~2015年)1-5-22図 液状食品用紙器の世界市場推移(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―食品用紙器―」(出典)Businesswire.Com等を基に作成(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―食品用紙器―」(備考)・2014年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある。・タイは2010年1月、マレーシアは2005年1月登録公報発行分から収録されているデータベースを用いている。・タイ、フィリピン、メキシコの国籍の出願人の出願ファミリー件数は0件である。(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―食品用紙器―」(出典)Allied Market Researchリリース資料を基に作成(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―食品用紙器―」

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