特許行政年次報告書2018年度版
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特許行政年次報告書2018年版83第4章第3章第2章第1部・知的財産をめぐる動向第1章第5章超音波診断装置は、超音波を送信し、対象組織からの超音波をもとに診断する装置である。新たな手法として、光音響イメージング1、対象組織の弾性等を観察できる組織性状イメージング2も可能となっている。③超音波診断装置超音波診断装置の市場規模は、同じ画像診断装置であるMRIやX線CTなどと並び大きく、また、金額・数量においても市場規模は増加傾向にあり非常に有望な市場である。1 対象組織に光を照射し、光を吸収した吸収体(酸化ヘモグロビンなど)が発する超音波を受信することにより、対象組織を観察する。2 組織の圧力変形時のひずみ測定により、又はプッシュパルスにより発生したせん断波の伝搬速度測定により、対象組織の弾性・粘性などの組織性状を観察する。0100,000200,000300,000400,000500,000600,000020,00040,00060,00080,000100,000120,0002014(実績)2015(実績)2016(見込)2017(予測)2018(予測)2019(予測)2020(予測)数量(台)金額(百万円)(年)単位:百万円単位:台1-5-24図 医用画像診断装置の市場(2015年金額)1-5-25図 超音波診断装置世界市場の推移1-5-26図 超音波診断装置の技術概要(出典)富士キメラ総研「メディカルソリューション市場調査総覧2016」を基に作成(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―超音波診断装置―」(出典)富士キメラ総研「メディカルソリューション市場調査総覧2016」を基に作成(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―超音波診断装置―」超音波画像診断装置33.7%世界市場 1兆5,423億円PET/PET-CT装置10.2%SPECT/SPECT-CT装置2.8%X線CT装置30.1%MRI装置23.2%基本方式(Bモード等)光音響方式組織性状方式(資料)特許庁「平成29年度特許出願動向調査報告書―超音波診断装置―」
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