特許行政年次報告書2018年度版
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特許行政年次報告書2018年版153第5章第6章第7章第8章第4章第2章第2部・特許庁における取組第1章第3章本冊子は、「地域団体商標についてこれ1冊でまるわかり」をコンセプトに、地域団体商標の制度概要、実際に権利を取得し活用している方の事例、特許庁の支援策等についてまとめたものである。今年度から地域団体商標621件の紹介を産品別に掲載し、より検索しやすいように変更した。また、「大手メーカーと取引する際の信用が向上し、取引先の拡大につながった」、「模倣品対策をすることができ、ニセモノを排除することができた」等、実際の登録権利者からの声を中心に活用事例を6例掲載している。その他、地域団体商標と地理的表示(GI)の活用Q&Aや併用事例等を掲載している。(3)地域団体商標の周知活動特許庁では地域団体商標制度の周知を図るため、2005年度から、制度の概要や審査・運用について、全国で説明会を実施している。あわせて、同制度の概要等について分かりやすく説明したパンフレットを頒布し、利用者への制度の周知及び利用促進を図っている。また、2018年3月には、地域団体商標制度の更なる普及を促すため、2018年1月末までに地域団体商標に登録された商品(サービス)の内容について紹介した冊子「地域団体商標ガイドブック2018」を作成し、説明会等の参加者や、各都道府県、市区町村、商工会・商工会議所、観光協会、既権利者等に配布し、対外的に広く普及活動を行っている。<地域団体商標マーク>全体のデザインはシンプルに、昇る日の丸、日本地図により日本を感じさせ、「国のお墨付き」であることを想起させるデザインとした。「Local Specialty」の文字は、「地域の名物」を意味し、北から南まで、全国各地の地域団体商標を表している。また、2018年1月には地域の地域団体商標の権利者団体からの強い要望を受け、「地域団体商標マーク」を策定した。地域団体商標マークは、「地域の名物」が地域団体商標として特許庁に登録されていることを示す証であり、マークを継続して用いることで、一般消費者や取引先、同業者等の認識が高まり、地域ブランドとしての信用・信頼が蓄積し、地域団体商標自体のブランド力向上にもつながることが期待される。本マークは、原則、地域団体商標に係る商標権を有する団体、団体の構成員及び団体から地域団体商標の使用許諾を受けた者のみ使用できる。特許庁としても本マークの知名度の向上に努め、地域団体商標制度のPRに積極的に活用していく。地域団体商標制度に係るパンフレットと、冊子「地域団体商標ガイドブック2018」
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