特許行政年次報告書2018年度版
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Column 16 特許行政年次報告書2018年版165第5章第6章第7章第8章第3章第2章第2部・特許庁における取組第1章第4章女性が輝ける職場:特許庁特許庁では、庁内の様々な部署で女性が活躍している。審査・審判を担当する部署はもとより、イノベーションを促すための産業財産権施策を企画立案する部署、産業財産権制度の活用を支援する部署、国際的な協力活動や制度調和の推進を担う部署などで、幅広い業務に女性職員が従事している。そして、庁内のみならず、経済産業省、その他府省庁、大学や裁判所、世界知的所有権機関をはじめとする海外機関などにおいても多種多様な責任のある仕事に従事している。また、仕事と家庭を両立したい者が利用できる勤務形態として、早出遅出勤務制度、フレックスタイム制度、育児時間(一日の勤務時間の一部を子の養育のために充てられる制度)などの各種制度があり、妊娠・出産・子育てのライフステージの変化にも柔軟に対応することができるようになっている。さらに、2017年9月には、旧姓を業務で使用できる範囲を拡大し、本人の希望により、特許庁内での使用だけでなく対外的な法令上の文書においても旧姓の使用を可能とした。これにより、旧姓使用者の大半を占める女性職員がより働きやすい職場環境づくりに向けまた一歩前進した。なお、職員の採用のための広報活動に関しては、特許審査官、意匠審査官、商標審査官及び事務職員を志望する女性向け説明会(写真)を年に数回(2017年度は特許庁主催で2回、人事院主催で6回)開催している。我が国の構造的な問題である少子高齢化に対応し、「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の「新・三本の矢」の実現を目的とする「一億総活躍社会」の実現に向けて、現在、政府を挙げて取り組んでいる。経済産業省としても、多数の具体的な改革事項を盛り込んだ「経済産業省女性職員活躍とワークライフバランス推進のための取組計画」(2015年)を策定しており、特許庁は、同取組計画を踏まえ、これからも女性が一層輝ける職場づくりに取り組んでいく。

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