特許行政年次報告書2018年度版
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Column 40特許行政年次報告書2018年版307第3部・国際的な動向と特許庁の取組第1章第2章世界知的所有権の日(World IP Day)についてWIPO日本事務所カウンセラー 野田洋平このコラムを読まれている方は、4月18日が何の日かご存じだと思う。そう、日本で専売特許条例が公布された「発明の日」である。それでは、ほぼ一週間後の4月26日は、何の日かご存じであろうか。4月26日は、「世界知的所有権の日(World IP Day)」である。世界知的所有権の日は、知的財産が日常生活で果たす役割について認識を高め、発明家や芸術家による世界中の社会の発展への貢献を記念するために、WIPO加盟国により2000年に制定された。世界知的所有権の日は、「世界知的所有権機関を設立する条約」が1970年4月26日に発効したことに由来し、毎年、4月26日に世界中で記念行事が開催されている。世界知的所有権の日には、毎年、異なるテーマが設定される。ご参考までにここ数年のテーマを以下に掲載する。また、過去に開催されたイベントについては、WIPOの「World IP Day」ウェブページの「Event Map」1から確認できる。今年、2018年の世界知的所有権の日のテーマは「変革の推進:イノベーションと創造において活躍する女性(Powering change: Women in innovation and creativity)」である。2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標のうちの5番目「ジェンダー平等を実現しよう」と関連するテーマである。1 http://www.wipo.int/ip-outreach/en/ipday/2018/map.html12016年「Digital Creativity: Culture Reimagined」2017年「Innovation - Improving Lives」2015年「Get up, stand up. For music.」
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