特許行政年次報告書2019年版xiジャイロスコープなどの慣性センサーを使うゲームの入力装置A63F13/211の分類が付与されている特許の出願件数の推移を示したグラフである。 特許出願件数の推移とヒット商品との相関について分析してみると、Wiiに特徴的な技術である加速度センサーに関する特許出願が発売とほぼ同時期に急増していることがわかる。 上述したようなヒット商品の発売以前には、タッチスクリーンや慣性センサーに関連した出願はほとんどなかったことを踏まえると、同商品の開発が任天堂にとっても新たな挑戦であったことが理解できるだろう。 参考までに平成18年に出願された特許出願の公開特許公報の一部を図2-3に示すが、当該公報にWiiリモコンのデザインが見て取れとれる。 最後に、現時点で公開されている特許出願件数の推移から今後世に出るヒット商品の予測をしてみる。 図2-4は、任天堂が出願した振動等の触覚フィードバック信号をゲームの入力装置に生成するビデオゲーム用の出力装置A63F13/285の分類が付与されている特許の出願件数の推移を示したグラフである。 特許出願件数の推移とヒット商品との相関について分析してみると、平成29年のSwitchの発売時期に特許出願が急増していることが見て取れる。ここで、急増した特許出願の中身について確図2-3 平成18年、任天堂によって出願された特許出願の公開特許公報知財の視点から振り返る平成という時代冒頭特集
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