特許行政年次報告書 2019年版
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特許行政年次報告書2019年版130第4章商標における取組 さらに、特許庁では、地元の学生と地域団体商標の権利者がチームを組み、地元の学生が地域団体商標の権利者への取材を通じて、その魅力等を「Instagram®(インスタグラム)」で発信し、今後のビジネス展開等についても発表する「地域ブランド総選挙」を2018年3月に九州地域で、12月に東海・北陸地域で開催した。 学生と地域団体商標とのコラボレーションにより地域団体商標の魅力をPRする機会を創出することで、一般消費者及び地域団体商標の取得を検討している団体への制度普及、並びに、地域団体商標の更なる活用促進を図るとともに、地域団体商標の活用を通じた地域経済の持続的な活性化に繋がることが期待される。 2019年度は東北地域で「地域ブランド総選挙」を開催する予定である。 また、特許庁では地域団体商標制度の普及と地域団体商標産品(サービス)のブランド力向上を目的として「地域団体商標マーク」を策定している。 地域団体商標マークは、「地域の名物」が地域団体商標として特許庁に登録されていることを示す証として、156の団体に活用いただいている(2019年3月31日時点)。 本マークは、原則、地域団体商標に係る商標権を有する団体、団体の構成員及び団体から地域団体商標の使用許諾を受けた者のみが使用できるため、マークの有無による、第三者産品(サービス)との差別化に役立つとともに、商品のパッケージや印刷物、イベントの際等に、地域ブランドとして特許庁に登録されていることをPRするツールとして活用することで、第三者による商標権侵害を未然に防止する効果が期待される。<地域団体商標マーク>全体のデザインはシンプルに、昇る日の丸、日本地図により日本を感じさせ、「国のお墨付き」であることを想起させるデザインとした。「Local Specialty」の文字は、「地域の名物」を意味し、北から南まで、全国各地の地域団体商標を表している。学生たちによる発表の様子受賞チーム集合写真

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