特許行政年次報告書 2019年版
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特許行政年次報告書2019年版132第4章商標における取組5.商標審査の品質管理(1)品質管理に関する取組 商標課及び商標審査部門では、商標審査の質の維持・向上を図るため、商標課品質管理班にて品質管理施策の企画立案を行い、品質管理庁内委員会にて方針を決定の上、各審査室の管理職等と連携し、品質管理活動を行っている。①品質保証 調査手法や知識等を共有化し、審査官相互の知見を結集して迅速・的確な判断を行うため、審査官間等で意見交換を行う協議を実施している。また、審査官が行った審査の内容(審査の判断や通知文書の記載等)については審査長等が全件チェック(決裁)を行っている。②品質検証a. 品質監査 決裁が終了した案件からサンプルを抽出し、その審査内容について品質管理官が監査を行っている。2018年度は10名の品質管理官が3,000件について監査を実施した。品質監査の結果については分析を行い、抽出した課題に対する対応方針を策定し、各種品質関連施策に反映させている。また、担当審査官・審査長等に対して個別に結果を通知し、審査の質の改善に努めている。b. 商標審査の質に関するユーザー評価調査 商標審査の質全般及び特定の出願における審査の質について改善すべき点を明らかにし、審査の質の維持・向上のための施策に反映するべく、ユーザーからの評価、意見等をアンケート形式で収集し、分析を行っている。2018年度は国内企業等420者を対象とし、商標審査に関する全体としての質の評価において「満足」、「比較的満足」の回答を合わせた割合は47.7%であった[2-4-4図]。2-4-4図 ユーザー評価調査の結果0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%2018年度2017年度2016年度2015年度5.6%42.1%38.3%11.7%2.3%6.7%43.8%43.5%4.6%1.5%5.6%42.7%44.5%6.4%0.8%8.0%39.7%45.3%6.7%0.3%5:満足4:比較的満足3:普通2:比較的不満1:不満

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