特許行政年次報告書 2019年版
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特許庁における取組第2部特許行政年次報告書2019年版179第8章④特許の出願戦略(PCT出願)、⑤PMDA承認申請(承認)・保険収載情報収集、⑥特許侵害予防調査(問題なし)等● 川崎医科大学のコメント・2016年度より本学にて産学官連携の知的財産管理の充実と発展のために尽力していただいた後、2018年度は本学が有する多くのシーズの中から、「改善された漏斗胸矯正具スタビライザー」の実用化に焦点を当てて、その支援をいただきました。・その成果として、クラスⅢであるこのスタビライザーについて、2017年初頭の特許申請から始まって、企業との協働開発、さらに臨床的な検討が非常に速やかに展開し、2018年度においてPMDAの承認取得、そして保険収載まで至ったことは、まさにアドバイザー派遣事業の輝かしい結果と捉え得ると感動の中で認識しています。・特に、本学では数年前まで産学連携知的財産管理に関連する事業については、非常に後進であったことは否めない状況であった中で、2014年度から、及び現在の2016年度からの派遣事業の成果を以て、本学初の医療機器開発が保険収載にまで至るという成果を成し遂げたことは、今後の本学の取組に対して、その他シーズの研究開発の中で、輝かしい先鞭となったと、最大級の感謝と賛辞を届けたいと思います。● 産学連携知的財産アドバイザーのコメント 本開発はクラスⅢの医療機器(インプラント)であることから、当初より商品化の達成は時間的に困難ではないかと懸念されていましたが、臨床医・製販パートナー企業・製造パートナー企業の三者が連携を密に開発を進めていけたことでスムーズな進展をすることができたと感じています。 [西山 和成 産学連携知的財産アドバイザー(派遣機関:学校法人川崎学園 川崎医科大学)]〈名称:ペクタスジェイ〉(承認番号23000BZX240000)(2本用)スタビライザー(従来品の例)(1本用)〈関係図〉

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