特許行政年次報告書2019年版192第8章多様なユーザーへの支援・施策d.画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park) 意匠登録になった画像のデザインを意図せず使用することがないよう、権利調査の負担の軽減が求められていることから、イメージマッチング技術を利用したサービス「画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)」1の提供を2015年10月1日より提供している[2-8-16図、2-8-17図]。 Graphic Image Parkは、利用者がイメージファイルを入力するだけで、我が国で意匠登録になった画像のデザインについて調査できるツールであり、以下の特徴を有している。○イメージマッチング技術を利用して、機械的な評価が高い(近い)順に蓄積画像を並べ替えることで、調査対象の画像を確認する際の効率を高めることができる○並べ替えられた蓄積画像全件を書誌情報と共にサムネイル表示することで、一覧性のある網羅的な調査をすることができる○日本意匠分類や意匠に係る物品といった専門的知識によらない、比較画像のイメージファイルを入力するだけの調査をすることができる○専門的な知識を有する者には、比較画像の入力に加えて、日本意匠分類や意匠に係る物品などによる絞り込みを行うことで、更に効率的な調査をすることができる○インターネットを通じて、いつでも無料で利用することができる 2017年3月に追加された機能により、気になるデザインにチェックを付けて、その案件の書誌情報をCSV型式でダウンロードすることができるようになった。1 https://www.graphic-image.inpit.go.jp/12-8-15図 特許庁・INPITが提供する特許情報提供サービス一覧サービス名検索対象収録対象国・機関特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)特許・実用新案日本、米国、欧州(EPO)、中国、韓国、WIPO、英国、ドイツ、フランス、スイス、カナダ意匠日本、米国、韓国商標日本外国特許情報サービス(FOPISER)特許・実用新案シンガポール、ベトナム、タイ、台湾智慧財産局、ロシア、オーストラリア意匠欧州(EUIPO)、ベトナム、タイ、台湾智慧財産局、ロシア商標欧州(EUIPO)、ベトナム、タイ、台湾智慧財産局、ロシア画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)意匠(画像意匠)日本
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