特許行政年次報告書 2019年版
233/356

特許庁における取組第2部特許行政年次報告書2019年版203第8章④海外展開に関する相談 海外展開知財支援窓口1では、海外での事業展開を考えている企業等に対して、ビジネスの形に応じた様々な知財リスクについてのアドバイスを行い、ビジネス展開に応じた知的財産の権利化や、取得した権利を利益に結びつけるための活用の方法について、海外駐在経験と知的財産実務経験が豊富な民間企業出身の専門人材である海外知的財産プロデューサーが支援を行っている。全国にある知財総合支援窓口とも連携しており、相談内容に応じて海外知的財産プロデューサーによる支援を受けることを可能にしている。お問い合わせ先(海外展開知財支援窓口) TEL 03-3581-1101(内線3823) (平日9:00 〜17:30)⑤その他の相談a.農林水産業にかかる知的財産の相談体制の強化 農林水産物のブランド価値を高め、知的財産として保護していくためには、特許庁が担当する商標制度、意匠制度、特許制度と、農林水産省が担当する地理的表示(GI)保護制度や品種登録制度など、様々な知的財産制度をうまく組み合わせて活用することが重要である。 特許庁では、農林水産省との相互協力により、INPITが各都道府県に設置する知財総合支援窓口と農林水産省の相談窓口との連携強化を実施。 知財総合支援窓口における農林水産分野の知的財産に関する相談の受け付けや、農林水産省主催のGIと種苗登録制度にかかる研修に知財総合支援窓口の相談対応者が参加するなど、相談及び連携体制の強化を図っている。 なお、特許庁が出願人等ユーザーの利便性向上や知的財産を活用する企業のすそ野拡大を目的に全国各地で開催する「巡回特許庁」において、農林水産省と連携して地域ブランドセミナーを開催し、地域団体商標制度に加え、GI保護制度についても説明する等、地域の農林水産業やブランド関係者に対する制度の普及啓発に取り組んでいる。b.特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)に関する相談 J-PlatPat2の各種検索サービスの操作・利用について、J-PlatPatヘルプデスクにおいて専門スタッフが相談を受け付けている。J-PlatPatヘルプデスクTEL 03-3588-2751(平日9:00~21:00)1 海外展開知財支援窓口 https://faq.inpit.go.jp/gippd/service/ 知的財産相談・支援ポータルサイト (海外展開の知財支援に関する情報) https://faq.inpit.go.jp/industrial/faq/type.html2 https://www.j-platpat.inpit.go.jp 1-21-12

元のページ  ../index.html#233

このブックを見る