特許行政年次報告書2019年版210第9章人材育成に向けた支援・施策造力」、その企画・提案を実社会のルールの中で実現させていく「実践力」を身につけ、更にアイデアや創意工夫を実社会の中で形にして活用する「活用力」を養ってもらうものである。 知的財産に関する創造力・実践力・活用力に関する実践的な能力を養成する取組の導入と知的財産権制度に関する基本的な知識の習得を目指す取組の計画を策定し、その実践を通じて組織的な取組として定着を図っていくことを目的とした「導入・定着型」と、知的財産に関する創造力・実践力・開発力開発事業において知的財産学習の組織的な推進体制ができ、すでに知的財産学習が定着している学校を対象に、これまでの取組実績を踏まえた独創性のある取組等にチャレンジする学校を最大3年間支援することを目的とした「展開型」の二つに分けて募集を行っている。応募校の採択については、外部有識者等からなる「知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業推進委員会」において、申請書に記載された取組について審査を行い、2018年度においては、「導入・定着型」として38校、「展開型」として5校(商業:1校、水産:1校、高専:1校、工業:2校)が選定され、採択された。また、2016、17年度の「展開型」採択校(9校)が同委員会での評価を受け、継続することが承認され、この9校を併せた計52校が実施することとなった。 また、2018年度には、地域別交流・研究協議会(関東地区)において各校の成果展示を行うとともに、学校での知的財産に対する取組について発表会を実施し、ブースを設け15校(展示6校、発表9校)を表彰した。②パテントコンテスト及びデザインパテントコンテスト 特許庁は、全国の日本の次世代を担う生徒、学生等が創造した発明・デザインの中から特に優れたものを選考・表彰する「パテントコンテスト」及び「デザインパテントコンテスト」を、文部科学省、日本弁理士会及びINPITと共に実施している。このコンテストは、生徒、学生等の知的財産に対する意識と、産業財産権制度に対する理解の向上を目的としており、特に優れた発明・デザインについては、実際に発明・デザインの創造から権利取得までを生徒、学生等が体験できる機会を提供するものである。全国の高校生、高等専門学校生、大学生等から作品を募集し、応募作品の中から特に優れた発明・デザインを出願支援対象として選考し、表彰している。表彰された発明・デザインを創造した生徒、学生等は、出願から権利取得までの過程において、主催者から以下の支援を受けることができる。2018年度は、発明30件・デザイン31件が優秀賞を受賞した。・弁理士によるアドバイス(主催者負担)・特許出願料/意匠登録出願料、特許審査請求料、特許料(第1~3年分)/意匠登録料(第1~3年分)の提供平成30年度「知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業」地域別交流・研究協議会(関東地区)成果展示・発表会作品募集のポスター主催/文部科学省、特許庁、日本弁理士会、(独)工業所有権情報・研修館主催/文部科学省、特許庁、日本弁理士会、(独)工業所有権情報・研修館応募の詳細(募集要項、応募書類等)及び過去の作品紹介(権利取得作品)については、(独)工業所有権情報・研修館のパテントコンテスト/デザインパテントコンテストホームページ(URL:http://www.inpit.go.jp/jinzai/contest/index.html) に掲載しています。パテントコンテスト検索応募方法及び作品紹介Click応募資格:高校生、高等専門学校生、大学生、専修学校生、大学校生パテントコンテストデザインパテントコンテスト2019年度2019年6月24日㊊ 9月27日㊎必着応募期間君のひらめきを特許権にしよう!君のデザインを意匠権にしよう!
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