国際的な動向と特許庁の取組第3部第1章特許行政年次報告書2019年版271(3)インド特許意匠商標総局の取組 インドでは、近年の経済成長に合わせて、特許出願件数も急速に増加しており、審査順番待ち件数の増大が課題となっている[3-1-10図]。インド特許意匠商標総局は、2019年までにFA(First Action)期間を18ヶ月まで短縮することを目標としており、2016年度に約460名の新人審査官を一括採用するなど、審査処理促進に向けた取組を進めている。なお、商標については、2017年3月までにFAを1ヶ月まで短縮することを目標としていたところ、100名の商標契約審査官の採用等によりその目標はすでに達成済であるが、その一方で、異議申立件数が増大していることが新たな課題となっている。また、インド商工会議所からは、ここ数年インド政府に建議書を提出しており、知的財産関連の要望等については、インド知的財産研究会(インドIPG)が作成しているところ、2017年6月には、要望の一つとして提出されていた、コンピュータ関連発明のガイドラインが改訂され、一定の成果が見いだされている。0123450481216202428その他イギリスオランダフランススイスドイツ日本アメリカインド名目GDP20172016201520142013201220112010200920082007(万件)(年)3-1-10図 インドにおける特許出願件数と名目GDPの推移(備考)国別内訳は下記資料の定義に従っている。(出典)出願件数:WIPO統計、名目GDP:世界銀行
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