特許行政年次報告書2019年版2第1章国内外の出願・登録状況と審査・審判の現状(1)我が国における特許出願・審査請求等の推移及び特許審査の現状①特許出願件数とPCT国際出願1件数 過去10年間の特許出願件数の推移を見ると、2009年以降漸減傾向で推移していたが、2015年以降横ばいで推移している。2018年は313,567件であり、前年よりも減少した[1-1-1図]。日本国特許庁を受理官庁とした特許協力条約に基づく国際出願(PCT国際出願)の件数は、2014年を除き、一貫して増加傾向を示しており、2018年は48,630件(前年比2.5%増)と、過去最高となった[1-1-2図]。これは、研究開発や企業活動のグローバル化が大きく進展し、国内のみならず国外での知財戦略の重要性も一層増していることなどが背景にあるものと考えられる。1.特許 近年、研究開発や企業活動のグローバル化が大きく進展し、国内のみならず国外での知財戦略の重要性も一層増している。また、我が国企業の海外展開の進展や、新興国での経済発展や知的財産に対する認識の高まりに伴い、知的財産をめぐる社会情勢は大きく変容している。これらの状況について、本章では、特許・実用新案・意匠・商標における国内外の出願・登録状況と審査・審判の現状の観点から紹介する。国内外の出願・登録状況と審査・審判の現状第1章1 特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願。一つの出願願書を条約に従って提出することにより、PCT加盟国である全ての国に同時に出願したことと同じ効果を与える出願制度となっている。(件)(出願年)0100,000200,000300,000400,000500,0002018201720162015201420132012201120102009348,596344,598342,610342,796328,436325,989318,721318,381318,481313,5671-1-1図 特許出願件数の推移(備考)特許出願件数は、国内出願件数と特許協力条約に基づく国際出願(PCT国際出願)のうち国内移行した出願件数(基準日は国内書面の受付日)の合計数である。(資料)統計・資料編 第1章1.1-1-2図 PCT国際出願件数の推移(資料)統計・資料編 第3章1.(件)(出願年)010,00020,00030,00040,00050,000201820172016201520142013201220112010200929,29131,52437,97442,78743,07541,29243,09744,49547,42548,630
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