特許行政年次報告書 2019年版
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国際的な動向と特許庁の取組第3部特許行政年次報告書2019年版295第2章知的財産庁の様々な業務について現地で指導を行っている。2018年度は、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、ジンバブエ、ボツワナ、ルワンダ、ガーナに職員を派遣し、効果的な知的財産権の保護、審査能力の向上、商標審判制度、知財マネジメント人材育成及び適切な業務処理等をテーマに講義を行った。②短期・中期研修生の招へい 開発途上国における知的財産権の保護・執行強化、知的財産権の活用及び制度の普及啓発等を推進するため、審査官、行政官、執行官をはじめとした知的財産の専門家の能力向上を目的として、短期・中期的な研修プログラムを実施している。 1996年度に招へいを開始し、2019年3月までの23年間に、アジア太平洋地域を中心とした77か国5地域から官民合わせて6352名の研修生を招へいした。③長期研究生の招へい 開発途上国において知的財産権にかかる分野で指導的立場にある者、あるいは今後そのような立場になることが期待される者を我が国に招へいし、知的財産権に関する自主的な研究活動の場を提供している。2018年度は、OAPI、ブラジル、メキシコ、マレーシアから各1名、計4名の長期研究生を招へいして、約4か月の研修を実施した。④フォローアップセミナーの開催 我が国で研修を受けた者に対する研修成果の持続、フォローアップ、研修生間の連携を図り、各国国内における知的財産権制度の普及啓発を支援することを目的として、JPO及び研修修了生で組織された同窓会、並びに現地知的財産庁の主催によるセミナーを開催している。2018年度は、ベトナム、ラオス、インドネシア、ミャンマーにおいて開催した。⑤セミナー、ワークショップ等の開催 WIPOジャパン・トラスト・ファンドにより運営されていた主な会合等の開催実績は以下のとおりである。2018年度 特許審査実践研修 中期研修生受け入れa.新設TISCのための、特許検索ツール及びサーチ戦略に関するナショナルワークショップ(ベナン、ブルキナファソ)2018年4月25日(水)~27日(金)、2018年5月14日(月)~16日(水)b.TISCネットワークワークショップ(マラウイ 他5ヶ国)2018年6月12日(火)~14日(木)c.特許品質管理リージョナルワークショップ(東京)2018年6月27日(水)~29日(金)d.ARIPO加盟国警察官向けトレーナーズトレーニング(ジンバブエ)2018年7月2日(月)~3日(火)e.ARIPO加盟国、オブザーバ参加国のための特許ドラフティングコース(ジンバブエ)2018年9月3日(月)~7日(金)f.特許情報の普及及び効果的活用に関するリージョナルワークショップ(東京)2018年10月16日(火)~10月17日(水)g.ASEAN ITリージョナルワークショップ(マレーシア)2018年10月22日(月)~23日(火)h.ナショナル特許ドラフティングコース(カメルーン、セネガル)2018年11月6日(火)~9日(金)、2018年12月11日(火)~14日(金)i.アジア地域における技術開発・管理や技術の商業化のための知財環境整備に関する大学学長や研究所所長会合(沖縄)2018年11月13日(火)~11月14日(水)j.裁判官向け知的財産のエンフォースメントに関する研修コース(東京)2018年11月27日(火)~11月29日(木)k.アフリカの大学や研究開発機関における知財管理の重要性に関するリージョナルワークショップ(ジンバブエ)2018年12月5日(水)~12月6日(木)l.特許協力条約(PCT)及びパテントスコープに関するリージョナルセミナー(ルワンダ)2018年12月10日(月)~12月12日(水)m.IP Advantageワークショップ(東京)2019年1月29日(火)~1月31日(木)n.WIPO-CASEナショナルワークショップ(タイ)2019年2月12日(火)~14日(木)

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