国際的な動向と特許庁の取組第3部特許行政年次報告書2019年版297第2章 アフリカ及び後発開発途上国向け知財支援のために日本が拠出して設立したWIPOのファンド事業の10周年記念イベントを、2018年9月の第58回世界知的所有権機関(WIPO)加盟国総会において開催。会場にはブースを設置し、ファンド事業を通じたこれまでのアフリカとの協力の成果等についてパネル展示も行った。 イベント当日の9月25日が満月であることから、日本古来の文化であるお月見をテーマとし、月が世界中を等しく照らすように、知財が世界中の人々を幸せにすることを願った。日本とアフリカの知財協力10年の収穫祭 冒頭挨拶では、宗像特許庁長官より、ケニアのタイタ・バスケットのブランディングとその成果を紹介し、夜空に浮かぶ満月を表現したバスケットをイベント出席者へのお土産として披露。新たに創造されたWAFRICAの着物ファッションショーでは、日本とアフリカの二つの異なる服飾文化が見事に調和し、日本とアフリカの協力、未来志向が表現された。また、卓越した演奏家の若者達が、日本の伝統楽器、三味線と和太鼓によって迫力あるパフォーマンスを繰り広げ、各国文化の違いを超えて、音楽で会場に一体感をもたらした。Column 30左上:バスケットを披露する宗像長官 右上:井坂流気楽座のパフォーマンス下:WAFRICAファッションショーの様子
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