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Vol.50
広報誌「とっきょ」2021年11月22日発行

知財戦略どうやって取り組んでるの? Vol.2

株式会社 悠心

知財戦略に取り組む企業をピックアップ!
今回は、社長自身が発明者であり技術開発の指揮を執りながら、
基礎研究の結果を商品開発に直接生かして独創的な商品を展開する悠心をご紹介します。

1コマ目の地の文:醤油をはじめさまざまな液体のパッケージとして使われているのがPID最後まで新鮮な状態で使い切れるのが特徴だ 2コマ目の地の文:このPIDを開発したのが株式会社 悠心技術開発の指揮を執るのが二瀬克規社長 1コマ目の地の文:PID開発のきっかけ 醤油が大好きだった二瀬社長は酸化しておいしくない醤油を使うのが嫌だった そこで液体容器の理想型を考える 液体を入れる容器の理想型はなんだろう? 密閉状態が保たれる 注いだ時に空気が入らない 必要な時に必要な量を取り出せる 2コマ目の地の文:前職の経験を生かしフィルムを使った液体容器の開発に着手 1コマ目の地の文:PID開発に賛同した大手醤油メーカーの熱意に背中を押され約2年をかけてついにPIDの生産機を完成させる 2コマ目の地の文:PIDの先進的な特徴 中身を使い切るまで新鮮な状態を保てる! プラスチックの使用量を大幅削減したエコ容器! フィルム容器だから容量は自在! 1コマ目の地の文:容器そのもので酸化を防ぐ画期的な商品を大ヒットさせてきた二瀬社長だがその開発人生は決して平たんな道のりではなかった… 2コマ目の地の文:二瀬社長が20代後半の頃 前職で親しくしていたメーカーの担当者に技術やノウハウを教えると… なんと自社の技術やノウハウを使って他社で商品化されてしまった苦い思い出が 「他社の製品にウチの技術が使われている!?」 1コマ目の地の文:この出来事がきっかけで特許をはじめとする知財戦略の重要性に気付く「特許を取得することで技術を守り製品開発していくことが大切だ!」 2コマ目の地の文:悠心は工場を持たないファブレス企業のため各分野のメーカーと協力が必要 そこで重要になるのが知財戦略だった 3コマ目の地の文:自社の権利を守るため 先んじて特許登録を行うことで 大企業とも対等な立場に 1コマ目の地の文:開発型の企業として生き残るために二瀬社長が知財戦略として行っていることは 「オープン&クローズ戦略です!」 2コマ目の地の文:OPEN「目に見える商品や部品は特許登録し…」 3コマ目の地の文:CLOSE「見えにくい細かなノウハウは秘匿化することで技術を守るんです!」 1コマ目の地の文:「特許取得と活用は中小企業にとって大きな武器になると実感しています 」【悠心の知財戦略】・オープン&クローズ戦略のバランスを取りながら特許取得・活用に取り組む! ・大手企業と協調的に交渉を進められるように、知財戦略に関する環境を整備する ・優秀な弁理士を育てるのはクライアント普段から開発者の考え方を弁理士と共有する 2コマ目の地の文:「今後も基礎研究を積み上げる中で積極的に発明していきます!」
INTERVIEW
代表取締役社長 二瀬 克規氏 プロフィール写真

代表取締役社長 二瀬 克規氏

若い頃の苦い経験を経て知財の重要性を痛感しました。私たちのような中小企業でも、知財戦略に取り組むことで技術を守りながら、大きな企業とも対等に渡り合えると感じています。特許は大きな武器になります。

PROFILE

株式会社悠心

株式会社悠心
[所在地] 新潟県三条市 柳川新田964
[URL] http://dangan-v.com (外部サイトへリンク)
[設立年] 2007年
[業種] 産業・エネルギー
[従業員数] 19人

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