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Vol.52
広報誌「とっきょ」2022年3月10日発行

マンガでわかる知財!イラストレーターパパンがゆく!ロゴ画像

「『 A I ×商標:イメージサーチコンペティション』って?」

昨年末から今年にかけて、特許庁として初の試みである、機械学習のコンペティションが開催されました。
一体、どんな取組なのか? パパンが突撃レポートします!

イラストレーター 柏原昇店さんのプロフィール画像

イラストレーター 柏原昇店さん

コミカルなタッチが特徴で、マンガも描けるイラストレーターとして広告・書籍・blogなどで活躍中。自身をクマのキャラ「パパン」に見立てて、難しい物事をわかりやすく伝えるのが得意。
Twitter:@kbst2(外部サイトへリンク)

1コマ目の地の文:パパンさん 今回は先日 特許庁で「AIコンペ」が開かれたそうで取材してほしいんです 編集担当 AIコンペ…? 2コマ目の地の文:後 日 「AI」や「コンペ」ってあまり特許庁とイメージがつながらないのですが… 3コマ目の地の文:実は商標審査の精度を上げるための試みなんです 特許庁 審査業務部商標課 商標審査機械化 企画調整室綿貫音哉さん 1コマ目の地の文:商標?審査? 商標の審査項目は多数ありその中に他の商標と似ていないかという項目があります 2コマ目の地の文:現在図形商標検索の手助けに用いられているのが「イメージ  サーチツール」 出願されたイメージに類似する画像を検索することで既に商標が出願・登録されていないかを調べます 1コマ目の地の文:登録商標の件数は約200万件にも上り また商標の新規
出願件数は年々増加中です 2コマ目の地の文:現在約170名の商標審査官が年間数十万件の審査をこなしているんですがこれがなかなか大変で… 3コマ目の地の文:でも「イメージサーチツール」で効率化できているのでは? 1コマ目の地の文:「イメージサーチツール」は審査の品質向上に重きを置いたシステムでしていかに品質を向上させながら大量出願を審査するかという課題に取り組むものなのです 2コマ目の地の文:ただ課題もあり「一部が同じ」、「濃淡が異なる」等のイメージの検索は現状 難しいのです 発展途上の技術なんですね… 1コマ目の地の文:解決手段を模索しているときある意見交換会でヒントが…「AIコンペ※」という方法がありますよ ※特定の課題および関連データを公開し、広く一般に課題解決のためのモデル開発を募る機械学習の開発手段 2コマ目の地の文:こうしてさらに優れた新モデルを競うコンペを開催 1コマ目の地の文:数千件の正解データを手作業で選定するのが大変で…手分けして 入力しよう仲間の審査官と協力しながら実施しました 2コマ目の地の文:他方楽しかったことも多くあり特にスタートアップ企業であるAIコンペ業者の方との共同作業はとても良い刺激になりました 1コマ目の地の文:入賞した学習モデルは実際の審査実務に使用されるん
ですか?はい!一部修正をして審査サポートツールに搭載します 応募総数1400件以上ありがとうございました! 2コマ目の地の文:これで商標審査の品質向上が望めますね! はい!最後は審査官が見て判断するのですがこれからも最新技術を取り込みながら皆さまのご期待に添う審査品質を確保していきます
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