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アイデア・出願・事業展開・海外展開 etc
「知財総合支援窓口」は独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が、47都道府県に設置している地域密着型の相談窓口です。 中小企業をはじめとした皆さまの経営課題解決に向け、自社のアイデア、技術、デザイン、ブランドなどの“知財”の側面から支援を行っています。
経験豊富な支援担当者が、まずはご相談者さまのお話を通じて“経営”と“知的財産”の課題を把握し、事業・知財戦略の策定助言や、それらの戦略に合った知財活動の方向性をご提案。専門性の高い課題などについては、弁理士・弁護士といった専門家やよろず支援拠点をはじめとする関係支援機関と連携して、効率的・網羅的に解決を図ります。相談は窓口での対面相談に加え、訪問、電話、メール、WEBでも受け付けています。
近隣河川に回帰するサケの有効利用と新潟県立海洋高等学校の職業教育を支援する株式会社能水商店。同校の生徒が開発した鮭魚醤「最後の一滴®」の知財取得に関して糸魚川市より連携依頼があり、支援がスタートしました。商品名などの商標登録に向けた支援を皮切りに、売上拡大・販路開拓に向けブランド専門家を活用するほか、新潟県よろず支援拠点と連携しラベルデザインなどの改良を行いました。加えて、他社による商標権侵害の問題が浮上した際は、解決に向け専門家(弁護士)を活用。他社の使用を阻止することができました。新事業として道の駅への出店も決まり、再び同よろず支援拠点と連携支援を行っています。
統一感のあるラベルデザインへの改良により、百貨店などのギフトの需要が高まり、販路と売上の拡大を図ることができました。また「最後の一滴®」を使用した「鮭ほぐし」などの水産加工品が地元スーパーで販売され、BtoCのみならずBtoBマーケティングにも成功しました。
地方創生の時代において、専門高校の教育活動が人材育成にとどまらず地域振興にも結び付くという新しい価値の創出に向けて、商品開発やマーケティングに試行錯誤してきました。常に手探りで事業を展開する中、知財総合支援窓口にはワンストップでさまざまな課題を解決に導いていただき大変感謝しております。
同社社長は海洋高等学校の教員として生徒と共に鮭魚醤の開発に携わっておられましたが、水産業の発展と高校生の職業教育支援のため教員を退職し、同社を設立されました。さまざまな事業に挑戦され、地域貢献の志が高く、海外展開も検討。今後も益々の発展が期待できそうです。
PROFILE
株式会社能水商店
[所在地] 新潟県糸魚川市能生9396番地
[TEL] 025-556-6950
[URL] https://www.nousui-shop.com(外部サイトへリンク)
[設立年] 2018年
[業種] 製造業
[従業員数] 15人
INPIT知財総合支援窓口 全国共通ナビダイヤル |
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TEL | 0570–082100 (平日 9:00 〜 17:00) ※全国 47 都道府県に設置されたお近くの窓口におつなぎいたします |
知財総合支援窓口 知財ポータル | |
WEB | https://chizai-portal.inpit.go.jp/(外部サイトへリンク) |