• 用語解説

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Vol.63
広報誌「とっきょ」2024年12月17日発行

知財戦略どうやって取り組んでいるの?

ナオライ株式会社

知財戦略に積極的に取り組む企業をピックアップ。
「第三の和酒」という新ジャンルを創出し、特許権や意匠権、商標権など知財を活用しながら、日本全国の酒蔵の再生を目指す事業モデルを展開する、ナオライ株式会社をご紹介します。

1コマ目の地の文:ナオライ株式会社 創業2015年 広島県の小さな離島・三角島を拠点に創業 2コマ目の地の文:酒蔵関連の親族を多く持っていた三宅社長が中国での日本酒ビジネスを経て起業 過去40年間で約4千箇所あった酒蔵はいまや4分の1ほどに 日本の酒蔵の再生が自分の生涯のテーマです! 代表取締役 三宅紘一郎氏 1コマ目の地の文:最初の基幹ブランドは地元の特産品ミカドレモンと日本酒の組み合わせ 2コマ目の地の文:レモン加工に用いる低温で蒸留する技術の応用で画期的な成果が導かれた 日本酒を40度以下の低温で蒸留することですごい結果が得られたね! 木村石鹸工業(株)木村祥一郎社長 (株)F・E・C 福本康文社長 1コマ目の地の文:低温蒸留によって日本酒の香りを保ちつつ常温の長期保存でも劣化しない これで日本酒の品質が劣化しやすい問題も防げるぞ! 2コマ目の地の文:日本酒でも焼酎でもない新しいジャンルのお酒を開発! 特許技術「低温浄溜®」による第三の和酒「浄酎®」 1コマ目の地の文:ナオライの知財戦略は頼もしいパートナーの伴走に支えられている スムーズに全国展開させるためにも特許を取得しておくべきです 秋山国際特許商標事務所 所長 秋山敦氏 共同創業者 弁護士 小野田峻氏 2コマ目の地の文:全国の酒蔵や大手企業との商談で知財化の恩恵を実感 デザイナーの功績に報いるためボトルの意匠権も取得 特許取得の新しい製法なんです デザイナー 太刀川英輔氏(NOSIGNER代表) 1コマ目の地の文:三宅社長は創業時に掲げた「日本の酒蔵の再生」を実現するストーリーに確かな手ごたえを感じている ①日本酒の新たな可能性を拡げる「浄酎モデル」の基本形 日本酒は劣化しやすく海外市場でもマイナー… 何倍もの価値を創出! 酒蔵のモチベーションUP! ②日本全国に「浄酎造りの拠点」を築き事業モデルを浸透 浄酎造りは熟練の杜氏でなくても可能だ… 地元の酒蔵から日本酒を仕入れ浄酎を造るユニットを全国展開! 1コマ目の地の文:浄酎モデルの全国展開にあたり改めて自分たちが持つ「価値」の棚卸しも進行中 当たり前と思っていたことにも大変な価値があるものですね 知財戦略も多面的に考えていきましょう 浄酎生産のリーダー 松井咲樹氏 2コマ目の地の文:これからも知財を活用して築いた全国の酒蔵とのネットワークを生かし 日本酒業界の課題を一緒に解決していきます!

マンガ=柏原かしわばら昇店しょうてん

INTERVIEW
代表取締役 三宅 紘一郎氏

代表取締役 三宅 紘一郎氏

当社の社名は、神事や祭事の「直会(なおらい)」に由来しています。日本酒を始めとする伝統文化への敬意を大切にして、お酒が生み出す豊かな時間や空間というものの価値を、未来に継承していきたいと思っています。

PROFILE

ナオライ株式会社

ナオライ株式会社 [所在地] (本社)広島県呉市豊町久比3960番地/(酒蔵)広島県神石郡神石高原町小畠1729-3
[URL] https://naorai.co(外部サイトへリンク)
[設立] 2015年
[事業内容] 浄酎を始めとする酒類製造販売
[従業員数] 9人(2023年7月)

画像提供:ナオライ株式会社

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