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アイデア・出願・事業展開・海外展開 etc
「INPIT知財総合支援窓口」は独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が、47都道府県に設置している地域密着型の相談窓口です。中小企業をはじめとした企業の皆さまの経営課題解決に向け、自社のアイデア、技術、デザイン、ブランドなどの“知財”の面から支援を行います。
経験豊富な支援担当者が、まずは“経営”と“知的財産”の課題を把握し、事業・知財戦略の策定助言や、それらの戦略に合った知財活動の方向性をご提案。専門性の高い課題などについては、弁理士・弁護士といった専門家やよろず支援拠点をはじめとする関係支援機関と連携し、効率的・網羅的に解決を図ります。相談は窓口での対面相談に加え、訪問、電話、メール、WEBでも受け付けています。
服飾・日用雑貨の企画・開発・販売をはじめ、通信販売・経営コンサルティング業務などさまざまな事業を展開する株式会社SORENA。「長野県の特産物であるりんごの廃棄物を活用し、地域や環境のためにできることはないか」という思いから生まれた、りんご廃棄物を活用した革製品「りんごレザー®」を手掛けていました。
同製品の生産方法や知財化の可能性について、INPIT長野県知財総合支援窓口が相談を受けたことがきっかけで支援がスタートしました。
製品のブランド化には独自の名称を付けるのが望ましいとして、同社は商標「りんごレザー」およびマークの商標登録を行いました(登録商標第6480386、6737922号)。さらに現在は、「りんごレザレット」の登録にチャレンジしています。
その後、りんごレザーの生産過程でりんご生産者団体や、りんご加工会社、革製品製造会社との取引契約を締結するに当たり、同窓口は取引条件向上のための交渉内容や方法を提案。不利な立場に立たされることもあるスタートアップ企業と、既存の団体・企業との取引ができるだけ公平に行われるように、専門家(弁護士)ならびに公益財団法人長野県産業振興機構と連携して支援を行いました。
同社の不利益を是正すべく、専門家(弁護士)および公益財団法人長野県産業振興機構と連携し複合的な支援を行った結果、取引条件の公平化を達成。また、特許出願において共同出願への変更などがなされました。結果的に、取引先からの同社の存在感や独立性の認識を向上させることができ、公平な立場でのりんごレザーの量産化が進んでいます。
「それな。」なマテリアル&プロダクトを通して、未来に遺せる価値をつくり、持続可能な社会と豊かな生活を彩る。それが私たちの使命です。
スタートアップ企業は独自に新製品を開発しても業界での位置付けが弱く、主導権を握りにくいがために、不利な立場に立たされる場合があります。今後も公平な立場を確保できるよう、公平な支援を行う組織と連携して中小企業の発展に努めたいと思います。
PROFILE
株式会社SORENA
[所在地] 長野県長野市大字鶴賀上千歳町1137-23 長野1137ビル2階 BPN
[TEL] 026-217-1039
[URL] https://sorena39.com(外部サイトへリンク)
[設立年] 2021年
[業種] 卸・小売業
[従業員数] 4人
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TEL | 0570–082100 (平日 9:00 〜 17:00) ※全国47都道府県に設置されたお近くの窓口におつなぎいたします |
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WEB | https://chizai-portal.inpit.go.jp/(外部サイトへリンク) |