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平成12年3月3日
特許庁
この3月2日(木曜日)~3日(金曜日)、APEC知的所有権専門家会合が京王プラザホテル札幌(北海道札幌市)で開催された。
APECはアジア太平洋地域の21の国・地域が参加する地域フォーラムで、多角的な自由貿易体制の維持・強化を目指している。知的所有権は、APECの優先的行動分野の1つであり、APEC知的所有権専門家会合は、知的所有権分野の専門家が専門的、具体的な検討をするための場。
1996年の創設時から数えて第10回にあたる今回の会合においては、議長であるわが国のリードの下、APEC域内のさまざまな知的所有権関連問題が議論されるとともに、21世紀のAPEC地域にふさわしい、活動指針が検討された。
記
APEC域内の国・地域から知的所有権関連省庁からの代表約40名が議論に参加。
さらに、2つの民間セクターからの参加者が提案を行った。
今回会合で得られた重要な成果として、
それ以外にも、今後の活動指針策定のための議論において、政策対話と発展途上国・地域メンバーへの技術協力が活動の二つの柱であるとされた。前者においては、世界の知財制度のルールメーキングに対して、APECとして貢献して行くために、政策対話を重視していく方針が了承された。今回会合では手始めとして、バイオ技術の保護のあり方、エレコマ時代の知的所有権保護のあり方、地理的表示の保護、周知商標の保護など国際的に注目度の高いトピックが議論された。後者においては、1)人材協力、2)サーチ・審査協力、3)事務処理協力、および4)システム開発協力の四本柱が重要との意見交換がなされた。
[APEC知的財産権分野の活動]からリンク
[更新日 2000年3月15日]
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