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第14回APEC知的財産権専門家会合について

平成14年3月19日(月曜日)-20日(火曜日)、中国香港において、第14回APEC知的所有権専門家(IPEG: Intellectual Property Rights Experts Group)会合が開催されました。会合には、前議長である我が国、今次会合から新議長を務めるチャイニーズ・タイペイ(台湾)、ホストの中国香港をはじめ、13エコノミー(国・地域)から知的所有権庁の代表者が出席しました。
 またIPEG会合と並行して3月19、20、22日(木曜日)には、伝統的医薬品をテーマとした官民合同のシンポジウムが開催されました。概要は以下の通りです。

1.APEC知的所有権専門家会合

IPEG議長の交代

会合の冒頭において、3期6年間議長職を務めてきた我が国からチャイニーズ・タイペイへ引継ぎが行われました。

簡易・迅速な権利取得へのサポート

米国より、国際動向に応じた国内法改正状況の紹介があり、各メンバーからも自エコノミーの状況が報告されました。
我が国より、世界知的所有権機関(WIPO)特許法常設委員会(SCP)における実体特許法条約(SPLT)に関する最新動向、及びパテントアジェンダ会合の結果概要を紹介しました。また、サーチ・審査協力のためのインターネット利用についてプレゼンテーションを行ったところ、各メンバーから特に自動翻訳の精度について関心が示されました。
豪州より、サーチ・審査結果の質的評価に関連してISO9001標準の紹介がありました。

新分野における適切な知的財産権保護

先端技術(バイオ、コンピュータ関連発明)、地理的表示、電子商取引、遺伝資源・伝統的知識・フォークロアに関し、各メンバーより自エコノミーの運用、国際的議論の最新動向について紹介するとともに意見交換が行われました。

エンフォースメント関連

豪州より、知的財産権エンフォースメント強化のための包括的な提案(APEC IP Toolkit)がなされ、該提案内容について今後メンバー内で協議し次回IPEG会合(2002年7月)において合意したい旨提案されました。
我が国より、エンフォースメント・ベストプラクティスの紹介を行うとともに、2002年2月のAPEC高級事務レベル会合からの指示に従い「APEC IPRサービスセンターネットワーク」の創設を提案しました。本提案については、メンバーから基本的に前向きな関心が示されたものの、細部についてはさらに検討すべき事項も多い旨指摘され、今後はインターセッショナルに各メンバーで協議を行い、可能な限り早期に合意を目指すことになりました。

2.APECシンポジウム

19、20、22日に開催されたAPECシンポジウムは「伝統的医薬品」を主題とし、漢方薬などの伝統的医薬品に関連する知的財産権の保護について、官民の参加者によって情報共有と、活発な意見交換がなされました。

[APEC知的財産権分野の活動]からリンク

[更新日 2002年5月30日]

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