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第24回APEC知的財産権専門家会合(IPEG)について

平成19年1月23日~25日、豪州(キャンベラ)において、第24回APEC知的財産権専門家会合(IPEG: Intellectual Property Rights Experts Group)が開催されました。会合には、我が国、及びホストである豪州をはじめ、20エコノミー(国・地域)から知的財産権庁の代表者等が出席しました。

1.本会合のポイント

(1)特許取得手続きにおけるAPEC協力イニシアティブ

APEC域内において、出願手続きの簡素化、特許審査の域内協力、特許審査能力の向上を図り、出願人が簡易かつ迅速に高品質の特許権を取得するための取組をまとめたイニシアティブを日本から提案し、各メンバーエコノミーに対して理解と支持を求めたところ、韓国、及び米国が共同提案国となることを表明し、ベトナム、カナダ、シンガポール、タイ、台湾、チリが支持する旨発言がありました。イニシアティブの記載ぶりについては、引き続き議論を深めていくことになりました。

(2)模倣品・海賊版イニシアティブ関連

各エコノミーより以下のような提案があり、議論を進めていくこととなりました。

まる1日本:IPR執行機関同士の交流・情報交換を促進するためのタスクフォースを設立するイニシアティブを提案。また、模倣品の破壊に関するガイドラインを作成していくことについて提案。

まる2中国:エンフォースメントの取り組みを強化するためのキャパシティ・ビルディングに関するガイドラインを提案。

まる3米国:シグナル・パイラシー(衛星放送・ケーブル放送の違法転送放映)に対し、IPEGでの取り組みを提案。また、有名な模倣品市場への対策を強化することについて、高いレベルで検討していくことを提案。

(3)FTA/RTA

豪州から知財分野の交渉に臨む豪州政府内での枠組み・体制について紹介があり、各エコノミーが共有すべき情報についてさらに検討することとなりました。

(4)その他

まる1日本から植物品種保護に関する国際シンポジウムを2008年中に開催することを提案しました。各メンバーエコノミーから了承が得られ、APEC財政管理委員会の審議に回すことになりました。

まる2また、パプア・ニューギニアより本年6月にエンフォースメントを主題とした知財に関するセミナーの開催、ベトナムより本年夏に模倣品対策の公衆周知に関するセミナー開催についてそれぞれ紹介があり、各エコノミーに対し参加等協力の要請がありました。

2.次回会合

次回会合は2007年6月中旬頃台湾で開催される予定です。

[更新日 2007年2月19日]

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