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第27回APEC知的財産権専門家会合(IPEG)について

平成20年8月15日~16日、ペルーのリマにおいて第27回APEC知的財産権専門家会合(APEC/IPEG: Intellectual Property Rights Experts Group)が開催されました。
会合には、我が国、及びホストであるペルーをはじめ、16エコノミー(国・地域)から知的財産権庁の代表者等が出席しました。

1.本会合のポイント

(1)特許取得手続きにおけるAPEC協力イニシアティブ

  • 特許審査協力に関する取組みの調査
    前回会合でAPEC域内の各エコノミーが既に実施している特許審査協力に関する取組み(例:特許審査ハイウェイ、修正実体審査)について調査をすることが承認されたのを受け、各エコノミーに配布する調査票の案を作成し、各エコノミーから2回のコメント募集を行いました。そして提出されたコメントを反映させた調査票の最終案を今回会合に提出し、調査票の確定及び調査の開始について承認を得ました。
    会合後、我が国より各エコノミーに調査票を配布し、特許審査協力に関する取組みについて調査を開始しました。次回会合で調査結果を報告する予定です。
  • 特許審査のワークシェアリングの取組み
    米国より、他国の特許庁との間で進められている国際的な特許審査のワークシェアリングの取組みとして、特許審査ハイウェイ、新ルート提案、トライウェイ、SHAREなどについてプレゼンテーションが行われました。

(2)キャパシティ・ビルディング(能力構築)

  • 知的財産権キャパシティ・ビルディングの戦略的考察
    豪州及び中国より、知的財産権についてキャパシティ・ビルディング(能力構築)を実施する際の要件等に関する調査を行うことが提案され、承認されました。
  • WIPOによるキャパシティ・ビルディングのプレゼンテーション
    今回の会合にはWIPOが参加し、アジア太平洋地域における能力構築とWIPOの活動についてプレゼンテーションが行われました。

(3)新プロジェクトの提案

今回の会合ではシンガポール提案の知的財産の利用等のワークショップの開催、韓国提案のe-ラーニングを利用した研修、ベトナム提案のIPアワードの試行の3つのプロジェクトがIPEGで承認され、上部の委員会での検討に委ねられました。

(4)その他

  • エンフォースメント関連活動の報告
    香港、タイ、韓国より、エンフォースメント活動、模倣品対策の取組み、取締りの実績などについて各々のエコノミーから報告が行われました。
  • 知的財産権についての公衆の意識高揚
    香港おける「No Fakes」宣誓スキームや、タイやベトナムにおける知的財産権についての公衆の意識を高揚する活動について各々のエコノミーから報告が行われました。

2.今後の予定

次回のIPEG会合は、2月にシンガポールで開催される予定です。

[更新日 2008年10月1日]

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