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第29回APEC知的財産権専門家会合(IPEG)について

平成21年7月28日~29日、シンガポールにおいて第29回APEC知的財産権専門家会合(APEC/IPEG:Intellectual Property Rights Experts Group)が開催されました。

会合には、我が国、及びホストであるシンガポールをはじめ、APEC全21エコノミー(国・地域)から知的財産権庁の代表者等が出席しました。

1.本会合のポイント

(1)特許取得手続におけるAPEC協力イニシアティブ

  • 審査結果活用のための申請様式等における共通性向上の発表
    我が国から、同協力イニシアティブのもとでの取得手続共通性向上について、次回のIPEG会合での正式提案を視野に入れた予備的な発表を行いました。各エコノミー間で他の特許庁の審査結果を利用するための申請様式の共通性の向上を目指した予備的な提案を行いました。
  • 特許取得協力イニシアティブの将来の協力のためのロードマップ
    当該ロードマップの一部であるギャップ分析について米国より報告がありました。

(2)知財人材育成機関間協働構想-iPACイニシアティブ

我が国から知財人材育成機関間共協働イニシアティブ(仮称:iPACイニシアティブ (“Intellectual Property Academy Collaborative Initiative”))について発表を行いました。議長より、数多くの興味深いアイデアを提示するものとして、高く評価する旨の発言がありました。さらに、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、及びベトナムのASEAN諸国、豪州、並びにチャイニーズ・タイペイが明示的に支持を表明しました。

(3)税関の知的財産水際取締

我が国より「我が国税関における知的財産水際取締の概観」の発表を行いました。

(4)一村一ブランド提案

韓国からAPECプロジェクト「一村一ブランド」の提案についての説明があり、我が国からは共同提案エコノミーとして支持する旨発言をし、ロシア、フィリピン、ペルー、タイ、メキシコからも共同提案エコノミーを希望する旨発言がありました。

(5)IPR保護・活用におけるAPEC枠組:実務者研修提案

ロシアから知的財産の保護、使用及び執行分野における国家人材トレーニングのシステムに関する組織及び進展に関するAPECプロジェクトの提案がありました。

(6)ケーブル送信及び暗号化された衛星電話の窃取への対策

米国からケーブル及び衛星電波窃取及び執行に関するベストプラクティスの効果的な実施に関するAPECワークショップについての発表がありました。

(7)「イノベーション促進のための地球規模知的財産基盤に関するWIPOハイレベル・フォーラム」の開催

我が国より次回IPEG会合の関連会合として3月1日及び2日、東京において「イノベーション促進のための地球規模知的財産基盤に関するWIPOハイレベル・フォーラム」を開催予定であることを紹介しました。

(8)IPEG議長職の交代

今回の会合でメキシコをIPEG新議長としてCTI(Committee on Trade and Investment)へ推薦することが了承されました。

(9)2010年APEC開催スケジュール、及び第30回IPEG会合の案内

我が国から、2010年APEC開催スケジュールの紹介、及び第30回IPEG会合の案内を行いました。

2.今後の予定

次回のIPEG会合は、2010年3月5日~6日に日本・広島で開催される予定です。

[更新日 2009年11月20日]

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