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平成28年6月3日
特許庁国際協力課
2016年5月13日から18日、モロッコ知財制度100周年を記念して、モロッコ商工業・投資・デジタル経済省及びモロッコ産業・商業財産庁(OMPIC)の共催により、知財の普及啓蒙を目的としたイベント「カサブランカIPウィーク」が開催され、この機会をとらえ、WIPOジャパンファンド*1(アフリカ・LDC向け)を活用し、エンフォースメントに関するセミナーを併せて開催したところ、その概要についてご紹介します。
日時:2016年5月17日~19日
場所:OMPIC(カサブランカ、モロッコ王国)
概要:本セミナーへは、ケニア、エジプト等、アフリカ10カ国の税関職員等を招へいするとともに、現地モロッコ関係者など約50名が参加。スピーカーとして、日本から特許庁に加え、東京税関、及び民間企業が参加したほか、WIPO、世界税関機構(WCO)、及びモロッコ税関等政府関係者が参加しました。 セミナーでは、各スピーカーが模倣品対策に関する経験や取り組みについてそれぞれ紹介するとともに、意見交換を実施しました。ラウンドテーブルでは、参加者から多くの質問が寄せられ、特許庁に対しては、消費者への普及啓発に関する取り組みの重要性やアフリカファンドによる支援への期待などについてコメントが寄せられました。
また、カサブランカ空港税関においては、具体的な実例に基づいた、模倣品の摘発実務について説明が行われ、各国での実務の違いなどについて意見交換を実施しました。
エンフォースメントセミナーの参加者ら
*1 途上国での産業財産権分野の支援のための、日本政府から世界知的所有権機関(WIPO)への任意拠出金。
[更新日 2016年6月3日]